猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

絵金蔵へようこそ

和宏さんから土佐の奇祭 赤岡町絵金まつりの便りが届いた。 少し前になりますが 江戸末期から明治初期の土佐の異端浮世絵師。 弘瀬金蔵(絵金)の芝居絵屏風を 赤岡町の街に展示する絵金祭りに行って来ました。 蝋燭の炎に照らされる鮮血ほとばしる絵が... 芝…

嵐のあとの西熊の森 森の懐

バイケイソウの残花。 ここが緑に覆われていた頃 この草は花を咲かす前に 虫に食い尽くされていた。 ◆変わること 人が山を崩し街を造ることも 鹿が森の下草を食い尽くすことも 私はどちらも自然現象だと思う。 ◆静かなとき いつもの場所に腰を下ろし お昼を…

嵐のあとの西熊の森 長笹谷

木漏れ日の先にある 雲の流れが早くなってきた。 日の出と共に大地の気温が上がり 上昇気流が発生し雲を山に持ち上げる。 ◆林道の終わり 午後はにわか雨が来そうだね。 林道はヌル谷への分岐に至り 長笹谷に下る山道に分け入った。 ◆長笹谷へ下る かつで土石…

嵐のあとの西熊の森 夏の香

このときの気温は20度。 街と比べたらずいぶん涼しい。 この時期標高の低い四国山地の 稜線は歩くものではない(苦笑) ◆涼風上がる 森の植物は光合成を繰り返し 葉の緑もずいぶん濃くなって 木漏れ日がいっそう眩しく感じる。 ◆控えめな花たち この季節は稜…

tochikoな山歩き 蜩と

昼間しぼむ露草が咲き 林道沿いでは カナカナカナ・・・と ヒグラシの音が聞こえてきます。 どこで迷ったか 猟犬がしばらく先を歩いていました。はよ帰りよ。 木々の間から見える稜線が 冷たい空気から暖かい空気に変わる。 今日も暑くなりそうやね。 森の中…

嵐のあとの西熊の森 水の力

思っていたより 西熊林道の被害は少なく いつもの林道口まで難なく到着。 ◆嵐のあと 大雨のあと水を蓄えた 山に吹き上がる風は涼しく この季節悩まされる吸血虫はいない。 台風などのあとは昆虫が減る 特に小さな虫にとって雨粒は脅威で 沢で育つ幼虫ごと流…

嵐のあとの西熊の森 ゆく道

熱帯の黒潮が訪れる日本に 温かい太平洋高気圧が居座り 台風が湿った空気を運ぶ週末。 ◆先週のこと 西日本豪雨のあと 奥物部の森の様子を見に tochikoと共に訪れた。 ◆美良布のこと 山は一定雨水を蓄えるため 吉野ダムはまだ満水だった。 やがて白髪山と綱附…

和宏さんのお中元遊山 心交わす

山頂の鳥居をくぐる。 標高1900mを超える剣山は 街と比べ約10度気温が低い。 ◆登山日和 「下は暑いでしょう」 久しぶりにお会いした 神官さんが山頂の気温は 25度だと教えてくれた。 四国山地は夏の縦走にはちと暑いが じっとしていれば涼を得ることが出来る…

和宏さんのお中元遊山 命の輝き

いつも和宏さんは ヒマワリの種を持ち歩く。 野生動物に餌をやるなと言う人がいても 和宏さんは置き土産を持ち歩く。 ◆動物写真家宮崎学さんの想い 「野生動物に餌づけをすることは 野生を失うからしないほうがいい」 との風潮が芽生え野生動物に「餌」を与…

和宏さんのお中元遊山 剣山の森

登山口に植えられた キレンゲショウマが蕾を出した。 剣山はこの「天涯の花」で有名となり これから多くの登山者を迎える。 ◆鳥居を潜る 剱神社への石段を上がる。 古より信仰の山である剣山は 鳥居を潜る参道から山道が始まる。 ◆ブナの森へ 不浄なものの侵…

tochikoな山歩き 暑夏

残花のネムノキが美しい吉野川沿い 深い緑の谷から いっせいに蝉の音が聞こえ始めました。 今年は蝉の順番がないねぇ(笑) 森では 心配していた登山道も特に崩れはなく ヤマアジサイが 空に向かって伸びをしているようでした。 いつものヒュッテに着けば 家…

和宏さんのお中元遊山 合歓の花

明日も強く陽が射し 街は耐え難い暑さとなり 四国山地も暑いだろうなぁ。 ◆雨が止む 「もう2ヶ月空いた」 四国も被害を受けた雨が止み 和宏さんが心配していた 剣山頂上ヒュッテを訪れた。 ◆川を遡る 早明浦ダムがある大豊町付近は 山間部の盆地となり朝霧が…

雨上がりに想うこと

西日本豪雨により 西熊の森のある旧物部村も含め 高知県は総雨量1000ミリを超えた。 ◆データのこと しかし多くの死傷者が出た 岡山県などは600ミリ以下で 過去の豪雨災害と比べ多くはない。 ◆現実のこと 日本にある平野の殆どは 川の氾濫により造られてきた…

最後の土佐マタギの物語2013 継ぐもの

正午を過ぎても猪に会えず 昼にしていたKさんの無線が鳴る。 「タッチが上の谷で太いがを おさえた(仕留めた)にかぁらん」 ◆吉報が入る 「こりゃぁ河童という妖怪に 猪どもが怯えた様やにゃあ」 豪快に笑う猟師Kさん。 「よっしゃ 行かないかんろう」 ◆心…

最後の土佐マタギの物語2013 山を追う

私の足下で甘えた声を出す やっと一歳となったこの犬は 今日が山追いデビューだった。 しっかり学ぶんだぞ。 ◆見極める 猪など獣たちが残した 僅かな痕跡も見逃さない 猟師と犬たちの感覚の中には 数日前の風景も見えている様だ。 ◆森のこと Kさん達の猟場…

最後の土佐マタギの物語2013 猟師の宴

春を告げる梅が咲けば 間もなく猟期が終わる。 今年最後となる私の猪猟のため 猟師Kさんの犬小屋を訪れた。 ◆河童のREVENGE 海岸線の平野に険しい山が迫る 自然の恵み豊かな高知県安芸市に 猟師Kさんたちの「犬小屋」がある。 ◆集うこと その犬小屋には 明日…

tochikoなかよう道 ヤマセミの谷

ヤマセミに出会った川辺の道 車で走る前を 飛び立った時のあの美しい羽の模様と感動は 今でも鮮明に覚えています。 梼原町でも四万十町に近い場所この美しい川の近くに 昭和初期に水田に水を引くため 築かれた水路があります。 その麓にある小さなパンやさん…

花木が告げるもの

「花が多い時は水害がある」 かつて山里の長老から聞いた話。 今年は全国的に花木の開花が早く その花数も異常と思えるほど多かった。 ◆第六の感覚 現在の物理学で人間には 五感以外の感覚があると考えられ それは他の動物や植物も同じことで 未知の通信手段…

和宏さんのおきゃく遊山 石鹼玉

子供たちはすぐ馴染む。 子供の心に人種、肌の色 男と女などの区別はない。 ◆無垢の心 「差別」は遺伝子にはない。 だから子供の心に「差別」はない。 「差別」は大人が教えるもの。 ◆シャボン玉 シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ 屋根まで飛んで こわれて消…

和宏さんのおきゃく遊山 集う時

雨の高速道路で時間を要した Tommyさんご家族が到着した。 「お帰りなさ〜い!!」 ◆雨の宴 お疲れさまでした。 「乾杯!乾杯!!」 今晩は天狗荘に泊まるから みなさん呑めますよね (笑) ◆土佐の口福 「まだ小さいけんど・・」 川が開いて間に合った鮎は …

和宏さんのおきゃく遊山 雲の中

長沢の滝をあとにして R439から広域林道に上がり 厚い雲の中に入ってゆく。 ◆天狗荘 四国カルスト天狗高原 標高1400mの宿「天狗荘」は 厚い流雲のなかにあり 時折雨が激しく降っていた。 ◆屋根をかりる とても外では無理ですね。 ロッジをお借りしましょうか…

和宏さんのおきゃく遊山 より道

足下に気をつけよ。 整備された階段や東屋は 木を使っていることが多いが 湿気の多い場所は苔でよく滑る。 ◆縁結びの滝 津野山郷にある長沢の滝は ハート形の滝口から流れる 高さ約34メートルの滝。 広葉樹に囲まれた姿は 紅葉時期が見頃だろう。 ◆飛沫舞う …

tochikoなかよう道 水のこと

かよう道で見つけた なかなか美人さんなクマノミズキ ミズキのようなテーブル状ではないけれど わさわさ感が美しい 花期が長く油断していたら 早実を結んでいました。 雲の上の町も 雨が降り続き 子供の頃泳いだ小さな川が 姿を変えています。 故郷ではあっ…

和宏さんのおきゃく遊山 ゆく道

雨が降ったり止んだりで 雷を伴って激しく降る恐れも。 局地的に道路冠水や河川増水 崖崩れの恐れもあり林道も注意。 ◆集うこと 大事な仲間の記念の日。 「おきゃく」で迎えにゃ土佐人じゃない。 前日から準備をしていた和宏さんと共に レオを連れて四国カル…

河童の日々遊山 お気に入り

私が支持するARC'TERYX。 来期春夏ものの注文が終わった。 今回も期待出来そうなものがあるが まだ言うわけにないかない(苦笑) ◆馴染みの店 私は気に入ったらとことん通い そこの職人さんなどに全て任せ 料理屋もそうだが注文はしない。 雨の休日そんな家…

夏至のフスベヨリ谷 渓流の辺

フスベヨリ谷と カンガケ谷の出会いの手前 登山道から見えないところに 1961年の年号が刻まれた石碑がある。 ◆しずかにねむれみうねの山に 剣山山系は過去幾度か遭難事故が発生し この石碑は昭和36年正月吹雪に遭遇し 疲労凍死した高知商業高校登山部3名の慰…

夏至のフスベヨリ谷 渓流歩き

大きく育った杉に囲まれた 1990年に完成した八丁ヒュッテは 建設当時から利用していた避難小屋。 ここは三嶺と西熊山への分岐となる。 ◆沢へ下る 一休みののち 分岐から三嶺に向かう 沢に沿った自然森の山道に入る。 ◆沢に沿う道 かつてこの谷は炭焼きが盛ん…