和宏さんから土佐の奇祭
赤岡町絵金まつりの便りが届いた。
少し前になりますが
江戸末期から明治初期の土佐の異端浮世絵師。
弘瀬金蔵(絵金)の芝居絵屏風を
赤岡町の街に展示する絵金祭りに行って来ました。
蝋燭の炎に照らされる鮮血ほとばしる絵が...
芝居絵屏風は絵金蔵で見ることができます。
◆絵金まつりのこと
赤岡町には絵金の描いた
芝居絵が須留田八幡宮の宵宮と
絵金祭りの宵に蔵から目覚め
商店街の軒先に姿を現す。
◆異端の絵師「絵金」
林洞意こと絵師金蔵「絵金」は
土佐藩御用を勤める狩野派の絵師だったが
贋作事件に巻き込まれ姓を召し上げられ
作品全てを焼き捨てられ城下追放となった。
追放ののち野に下った謎の十年間を経て
「町絵師金蔵」として土佐赤岡の街に蘇る。
◆人生の光と闇を描く
しかしその復活は華やかな狩野派としてではなく
酒蔵をアトリエにおどろおどろしい芝居絵を描く
イラストレーター「絵金」としてであった。
その悲運の絵師の類い希なる才能を
今に残るまで輝かせたのは
虐げられた異端の絵師絵金の芝居絵を
熱狂的に迎えた土佐人気質と風土なのだろう。
かき立てて見てもさびしき燈籠かな 二柳