猿板

遊山黒子衆SARUの記録

花木が告げるもの

花が告げるもの

 「花が多い時は水害がある」
かつて山里の長老から聞いた話。
今年は全国的に花木の開花が早く
その花数も異常と思えるほど多かった。


◆第六の感覚
 現在の物理学で人間には
五感以外の感覚があると考えられ
それは他の動物や植物も同じことで
未知の通信手段があると言われている。



それは鰯の群が球体になれる
花木に表年と裏年があるなど
互いに交信しているのではないかと。
                
そして今回の平成最悪の水害にも
何らかの予兆を感じていたかもしれない。



◆悲しいこと
 今回の台風が刺激した前線が停滞し
四国はもとより西日本は豪雨に見舞われ
各地で水害となり多くの犠牲者を出してしまった。



土佐でも川の氾濫などがあり
山仲間の山猟師Kさんは
大切な猟犬の殆どを失った。
                  
私も猟を共にし学びをもらった
犬たちに魂から哀悼の意を表し
あの一生ものの思い出を
この週末に振り返ろうと思う。



 Kさん。寂しいですね。
でもどうか悲しまないでください。
貴方と共に山を追った犬たちの生涯は
幸せだったと確信しています。


                    


  猪の荒肝を抜く風の音  宇多喜代子