猿板

遊山黒子衆SARUの記録

雨上がりに想うこと

雨雲レーダー

 西日本豪雨により
西熊の森のある旧物部村も含め
高知県は総雨量1000ミリを超えた。


◆データのこと
 しかし多くの死傷者が出た
岡山県などは600ミリ以下で
過去の豪雨災害と比べ多くはない。



◆現実のこと
 日本にある平野の殆どは
川の氾濫により造られてきた。
その山国日本では江戸以前から
治水は政治で最も大切なものの一つ。
                
そして現在日本の治水は
降雨をいち早く川に流し
堤防で囲んだ河川で海に運ぶ。



そして川に堤防を造れば
川底が上がり「浚渫」が必要だが
「コンクリートから人へ」以来
自治体は予算がなくて困っている。


                
◆源流を見据える
 毎年起こっている水害が
なぜ防ぐとこが出来ないのか
ひょっとして人災ではないのか。



いまマスコミが流している
「温暖化だから仕方がない」で
かたづけていいのか。
               
日本だけ温暖化対策に80兆円使っても
0.001℃も下がらないと指摘する学者もいて
その予算を治水工事に使えば
今回の災害は防げたのではないか。



思想でなく現実を考え議論しないと
悲しみを繰り返すことにならないか。


                


  起ち上る風の百合あり草の中  松本たかし