
祠のあった大岩が
今年も緑に埋まっていた。
これもかつては
道標になったんだろうな。
◆杣道の果て
苔むした石が積まれた
東西に延びる稜線近くを杣道は
峠に下りはじめ空気が変わる。
その奥に森のまほらがある。

◆森の中のもう一つの森
姿の見えない鳥たちの
囀りが賑やかになってきた。
いったいこの鳥たちは
どこからやって来るのだろう。

この森のまほらと感じる
森の中にあるもう一つの森。
伐採で以前と姿を変えたが
それは過去にもあったこと。

「さあ おしまい」
そこに植林があったことは
その前に伐採があった証だから。
今日も気持ちよかったな。

◆かえり道
長く毎週末自然に入り
同じ山々に通いつづけて
違いが見えて比較が出来て
気付いたことは学びとなった。

そして四季ごと遠出して
他の自然や文化などに触れて
感じた四国との違いや良さは
山力となり人生も深めてくれた。

そしてこれからは先人の遊山の様に
目的地の往復でなく過程を楽しみたい。
それは多くの他国の方が書き残してくれた
「日本人は旅行と共に生きている」

日本人は旅行の過程に人生があり
旅行全体を楽しんで人生を豊かにした。
僕らの余生も先人達の物見遊山の様に
お金と時間を活かしたいと思っている。

◆より道
「女房が亡うなって何もすることないき
みんなぁ反対したけんど40年作りよった
拉麺をまた作ろうとと思うたがよ」
峠の蕎麦屋の後にラーメン屋が開店した。

これぞ昭和の味!口に合います!!
「そりゃぁ良かった
ほんまの尾道拉麺やきね」
tochiko またかよう処が出来たな (^_^)

うれしさや小草影もつ五月晴 正岡子規