「アサガラの落花やね」
エゴノキ科の落葉高木。
西日本の山地に自生し春の末
多数の白花を垂下する。アサギ。
◆花むしろ
「蟻が引いていきゆう!」
奥物部の森でヒメネズミも
食べているのを見かけた。
きっと甘いんだろうな。
◆森のまほら
「ここからはケヤキ平の
特別な場所やき お先にどうぞ」
山道は巨木が等間隔に並ぶ
森の広い緩傾斜地にはいった。
tochikoが初めての二人に
道を譲った場所は沢胡桃や欅など
水辺を好む木が大木になる処。
その特別な場所の一番奥に
二人に会わせたい森の主がいる。
◆猪伏の大栃
「うわぁ~大きい!!」
樹高30m幹周りは6mを越え
樹齢600年と言われる栃の大木。
「室町時代からここにいる」
この大木もこんな若木から始まった。
「見て見て
花落としゆうで!」
見上げている間も
ポトポト花が落ちてくる。
ここも花筵に間に合ったな。
空の音空にて消ゆる栃の花 正木ゆう子