猿板

遊山黒子衆SARUの記録

秋の終わりの家から遊山 承

和宏さん

 筆山墓地駐車場で
車で上がった和宏さんと合流。
これで今日の役者は揃った。


◆仲間が集う
 鬱蒼とした大名の森を抜け
明るい皿峰への鞍部に出る。
 「うちの墓もこの麓にあります」



◆庶民の墓所
 土佐権守に任官されこの麓に居を構えた
菅原道真の息子高視の名が由来する
高見山(皿ヶ峰)は全山庶民の墓所
                   
やはり南国土佐の山
この日も墓に寄り添うように
時鳥草などが咲いていた。



◆空に出る
 家から歩いて一時間で辿り着く
大空に開けた標高163mの高見山山頂。
                   
冬の花サザンカ
お日様を浴びて気持ちよさそうだ。



 「いい山ですやん」
さわやかな風が吹き抜ける
今日は小春日和と呼んでいいだろう。
                   
◆見守る
 高見山は360度眼下に
高知市を見下ろす眺望があり



いつもご先祖様が
見守ってくださることが実感できる。
 だから私もいい山だと思う。
                  


  墓の辺や風あれば揺れ杜鵑草  河野友人