台風の様子を見るため
出発を遅らせ登山口には昼に着いた。
まつうらで昼にしようや。
◆民宿まつうら
「台風でも来ましたか!
でも風も雨も大したことないね」
空とにらめっこして来ましたよ。
大好きな焼き飯食べて行ってきます。
四国は無難に過ぎそうだが
東は本当に心配だよなぁ・・・。
◆無事を祈る
剣山への山道は
劔神社の石段から始まる。
古代信仰の神は高き山にあるとされ
国生みの原点である淡路島から見て
最高峰である剣山は霊峰として
古くから認識されていたと言われる。
= 淡路から見る剣山 =
◆静寂の森
不浄なものの侵入を禁ずる
注連縄を潜り剣山の森に分け入る。
登り始めは北西の山麓を巻くため
ここの風は比較的穏やかでむしろ涼しく
雲が幻想的な風景を見せてくれた。
ユーラシアプレートの最前線にある
四国の山は厳しく随所に断崖があり
山頂に達することは容易なことではなく
人里離れ禁断の地とも思われていた
剣山の森は厚い信仰と共に生きてきた。
◆風を見る
山麓の山道は幾つかの谷筋を渡り
上空を風が強く吹き抜ければ
風が谷筋を吹き上がり山旗雲も立ち上がる。
「雨?」
強い風が木々の雨粒を落としてきた。
ザックを下ろして装備を調えよう。
かたまりて通る霧あり霧の中 高野素十