猿板

遊山黒子衆SARUの記録

小春の三辻山遊山 落ち葉

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 嵐の前の静けさだろうか。
小春日和とはこの様なものだろう。
穏やかな陽射し注ぐ山頂を後にした。

◆元に帰ること

 「あとは下りだけで」

 昭和の好景気で日本が湧いた
レジャーブームが残した遺跡は
今は山に呑み込まれつつある。

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◆森の中のもう一つの森
 標高約1100m三辻山の森は
日本でも他に見ることが出来ない
アカガシとブナが並んで生える
暖温帯と冷温帯樹木の混生林だ。 

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 かつて地球の大気の95%は
二酸化炭素で同時期に出来た
火星と金星も同じで今も変わらない。

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でも地球には生命が誕生したから
CO2のCで身体を作りO2を排気し
Cは毎年0.1%地下などに埋没したため
現在CO2は0.03%に減ってしまった。

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全ての生物のご飯はC「炭素」だから
このまま減っていくとどうなるのか?
誰が考えても地球の生物は死滅する。

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 「今日は鳥が多いね」

そこで植物を食べてCO2を大気に還す菌類と
地中に埋没した化石燃料を掘り出す人間が
同時期に発生したのは偶然ではないと思っている。

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◆かえり道
 三辻山の北面を巻いた山道は
主稜線に乗って陽射しも風も変わる。

 ろくべえさんとは
もう何年になりますかねぇ。

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「山高きが故に貴からず 樹あるを以て貴しと為す」

 30年山を歩いて本当にそうだと感じる。
そして私の第二の人生を共に歩く仲間は
家族のように思える人がいいと思っている。

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 「今日は暖かかったでしょう」

小春日和も気持ちがいいものですね。

 今年もお世話になりました。
どうぞ善い年をお迎え下さい。

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                  待人の足音遠き落葉かな  蕪村