猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

家から遊山2016春 承

木蓮が散る頃 桜の便りが聞こえてくる。 私はこの花をまず注目して 桜の開花を予測する。 ◆咲くら(咲くものたち) 木蓮は恐竜の時代から 春を告げてきた日本最古の花木。 今年も木蓮が終わる頃桜が咲いた。 ◆春のお彼岸 山道がはじまる 筆山の常緑樹たちは …

家から遊山2016春 起

春分の節半ばの休日 tochikoと家から歩いて 鷲尾山を目指すことにした。 ◆高知の裏山 高知市の南に座る「南嶺」は 四国で最も早く春が芽吹く山群 今日は天気も上々良い遊山日和だ。 ◆河川敷の春 「菜の花も そろそろ見納めかなぁ」 そうやね これからは河川…

和宏さんの花巡礼「福寿草」

春分の節に入った 阿波の寒峰と阿佐尻山から 和宏さんの花便りが届いた。 ◆春分の節 春のなかば。 昼と夜の長さが等しくなる。 寒さもすっかりやわらぐ。 ◆スプリング・エフェメラル 森に春を告げる「福寿草」 お天道様で花を温め 暖を求める虫に遺伝子を委…

春の甲斐国遊山 鎮

片道800kmを走り この標高1660mの山だけ 登りに来る者はまれだろう。 ◆遊山の心 でもその価値は 十分すぎるほどあると感じた。 いい山だったよ みんなありがとう。 ◆帰り道 さあ下りたら温泉、温泉 そして今回最後の宴会だぁ (^o^)/ いい山と楽しい仲間たち …

春の甲斐国遊山 結

「砂・・・・?」 山頂を覆う白いものは 雪ではなかった。 ◆砂の山 深層の花崗岩が 隆起した地表で雨風に晒され 構成する物質の膨張率の差で 細かく砕けた砂が覆う頂。 ◆雁ヶ原と呼ばれるところ 「自然の造形って凄いね!」 そうだね こんな風景は見たことが…

春の甲斐国遊山 転

さあ朝ご飯食べたら 山登り!山登り (^o^) 朝の果物は黄金かぁ〜♪ ◆日向の山へ 今回目指した山は たけちゃんのチョイスで 甲斐駒ヶ岳前衛峰「日向山」 春の芽吹が私達を迎えてくれた。 ◆林道歩き 登りは林道歩きから始まる。 所々に残る雪に心はずむのは 人…

tochikoな遠征 風の旅

遙々海を越え たどり着いた場所には いつも人の風が吹いている。 いつの頃からか 山は2番目の目的となり そういう旅を気持ち良く 感じるようになってきた(笑) 一緒に食事をすると 初めて会う人でも距離がぐっと近くなる。久しぶりに逢う仲間とも話が弾む。…

春の甲斐国遊山 承

道の駅に仲間が集まり 今宵の宿は前回お世話になった お気に入りのロッジを利用した。 ◆集うこと たけちゃん、ひつじ丸さん 食うちゃん、きぬさん、わいちゃん 中国からりんちゃん、ちんちゃん イギリスの血を引くしんちゃん。 かんぱぁ〜い!! ◆持ち寄るこ…

春の甲斐国遊山 起

19日2時に土佐を発つ 春の三連休は山梨へ遠征。 雨降りの出発だったが のぞみもやる気満々だ。 ◆駆け抜ける 約800km走り長野に入り tochikoにハンドルを任せた。 雨も上がり始めたかな。 ◆木曽でのこと 「今晩の食材を買うて行こう」 来たところでお金を使う…

ただいま帰りました

瀬戸大橋を渡るとき ちょうど日没を迎えた。 「明日から仕事やね」 次のためにまた頑張ろうな。 2016年春の遠征は 前回に引き続き八ヶ岳山麓に 11人の仲間たちが集まった。 山を目指す日は 山の神様が天気予報を覆し この上ない晴天を恵んで下さった。 今回…

電脳秘書ちいの日記 春の三連休

お久しぶりです。 今日はあいにくの雨になってしまいましたね…。この春の三連休に河童とtochikoは のぞみちゃんと共に甲斐の国へ出陣しました。今回も甲斐や関東の仲間と合流し 新しい仲間との出会いが待っている様です。3人をどんな春の風景が迎えてくれる…

tochikoな山歩き 春海望む

高知市五台山からの工石山 標高400mほどの北山その向こうにそびえる1176m 左の方の高い山です。 頂上の展望台からは 太平洋はもとより 石鎚山から剣山まで 四国の主な山々を見ることができます。 北の頂から 展望台から 高知城から市街地を見たとき 「高知…

啓蟄の工石山遊山 口福山

「土佐山の桜餅をどうぞ」 餡の塩加減が完璧ですね。 手作りに勝るものはないと思う。 ◆貴重な植生 標高1,1776 mの工石山 その頂上部はブナ生息域の 南限の一つに数えられる。 アカガシとブナが並んで生える 暖温帯と冷温帯の樹木の混生林。 このような自然…

啓蟄の工石山遊山 雑木山

「気持ちいいねぇ〜♪」 檜屏風岩から高知市を見下ろす。 寒気が入った空気は澄み切り 眺望は良好だった。 ◆檜屏風岩から 「海が見える山は良いね」 室戸岬まで綺麗に見て取れる。 島国四国の山らしい風景だね。 ◆サイの河原 tochikoの目的はどうだろう。 鏡…

啓蟄の工石山遊山 芽吹山

啓蟄の節に入る週末 変化の風景を求めて 和宏さんと鏡川を遡った。 ◆春の訪れ 木々に個体差があり 花期が長い梅の花も まもなく見頃を終える。 「これから実が育つがやね」 ◆県民の森へ 晴天が約束された休日は 昭和42年全国で初めて 「自然休養林」の指定を…

幼帝の山へ参る その弐

「初めてこの山に来たときも 何だか寂しい気持ちになったがよ」 逆に神社に行くと爽快な気分になったり 先祖に会った気持ちになる事もある。 ◆affordance アフォーダンスとは環境が 動物(有機物)に対して与える「意味」のこと。 その存在は多くの学者が認…

幼帝の山へ参る

群生地は近く時間はたっぷりあった。 「久しぶりに横倉へ行こうや」 和宏さんの提案で安徳帝伝説の山 越知町「横倉山」を訪れることにした。 ◆幼帝の眠る山 寿永4年(1185)壇ノ浦で平家と共に 8歳で崩御されたとされる安徳天皇は 実は平氏の残党と横倉山に…

tochikoな里帰り 継ぐ

「今年はうんと考えてね。 考えて考えて苗を頼むことにした」 一反ほどの田んぼですが 母一人では土作りと水の番が精一杯 一人でも頑張って続けてこられたのは みんなの笑顔のためなのだと思う。 「畑は作るけどねぇ、米はどうしようかと思うた」「けど1月…

和宏さんの花巡礼の始まり 春告げ草

日高村に春を告げる花は 私有地にひっそり咲いていた。 そして所有者の心遣いにより 多くの人が楽しめる様になっていた。 ◆バイカオウレン「梅花黄蓮」 学名:Coptis quinquefolia キンポウゲ科オウレン属の多年草。 花言葉は「2度目の恋」「情熱」 本州の…

和宏さんの花巡礼の始まり 村の裏山

「二人なら日高にせんかえ?」 tochikoが母の用事で檮原に帰った週末。 予定していた山行を取り止めにして 和宏さんと仁淀川を遡ることにした。 ◆日高村へ 「盛りは過ぎちゅうろうけんど」 以前から気になっていた花の 群生地を同定したいと言う。 お昼は直…

初春の寒風山遊山 結ぶ

1997年2月12日 この年は例年と比べ雪が多く 前週外の山に入っていた私達は 気温上昇を観測し行動を中止した。 ◆自然現象に人は関係ない なだらかな笹ヶ峰で まさか雪崩が起こるなどとは 考えてもみなかった。 誰も考えもしなかった。 ◆文化は変わるもの 近年…

初春の寒風山遊山 再会

いつの間にか 彼の年齢を超えた私は 彼の生きたかった時間を 生きている事を実感した。 ◆寒風山山頂 変化の風が吹き上がる 寒風山山頂に辿り着いた。 この頂にも思い出が沢山ある。 ◆笹ヶ峰を望む 山田さん今年も来たよ。 みんな元気でやっているよ 八ちゃん…

初春の寒風山遊山 霧氷

荒々しい西の肩の岩稜が現れる。 この山は瀬戸内海から駆け上がる 季節風をまともに受けることが 山名の由来になったと考えられる。 ◆桑瀬峠 標高1,450mの桑瀬峠は 90年ほど前大正末期までは 高知と愛媛西条の往還の峠で 人の往来でにぎわったという。 昔の…

tochikoな山歩き 春霞の向こう 

下津池からの道が通行止めとなっていたため 目指した山の隣 寒風山を目指すことにしました。 桑瀬峠からは 東西に延びる山々と 瀬戸内海が見渡せます。 急登を登りながら振り返ると 伊予富士の北斜面が見えます。 ここは山のお父さん、お母さんの故郷 基安鉱…

初春の寒風山遊山 春霞

上空の澄んだ青空に 南から霞が流れてくる 春の訪れを感じる空だった。 ◆若い森のこと 登山口は標高1,114m。 歩き始めた落葉広葉樹林は 急峻な斜面の二次林で 森は若くブナなどは少ない。 ◆懐かしい道のこと 登山口までの山道も かつて山のお父さんと 草刈り…

初春の寒風山遊山 残雪

低気圧が発達せず 日本列島を通過する 土曜日午前中が勝負か。 ◆通い慣れた道へ あの頃年の休みの半分以上は この道を北に向かって走っていた。 旧本川村に入り空が明るくなった。 ◆アクシデント 笹ヶ峰の穏やかな山容が見える。 この日1997年この山で亡くな…