いつの間にか
彼の年齢を超えた私は
彼の生きたかった時間を
生きている事を実感した。
◆寒風山山頂
変化の風が吹き上がる
寒風山山頂に辿り着いた。
この頂にも思い出が沢山ある。
◆笹ヶ峰を望む
山田さん今年も来たよ。
みんな元気でやっているよ
八ちゃんと吞んでるかい。
あなた方が愛した風景は
あの日と何にも変わってない。
いい眺めだね。
◆また来るね
ここは風が強いから
下ってお昼の場所を探そうか。
吹雪く山頂に立ち
私たちが見えなくなるまで
「行ってらっしゃぁ〜い!」って
手を振って見送ってくれていた。
いきいきと三月生まる雲の奥 飯田龍太