
往復3時間足らずの信州の名低山。
早い下山後のお昼は高遠町に開店した
八王子拉麺「火の見亭」を訪れた。
◆懐かしい味
大正思わすカフェかと思った店内。
刻み玉葱が効いた澄んだ味わいの八王子拉麺が
このご時世に600円で頂けるなんて。。。
因みにチャーシュー倍で900円!!

「昭和の香りがいい!」
インパクトある拉麺じゃないけど
後でじわじわ食べたくなる味わい。
ここも定番にして下さい (^0^)/

◆マタギの賄い
高遠の温泉で汗を流して
日が傾きはじめるまでチビチビ呑んで
師匠宅から徒歩5分足らずの居酒屋さんへ。
「おっ いらっしゃい」

「猟 漁」
お店もごっつい構えだなぁ。。。

「かんぱ~い!」
今回の遊山の締めくくり。
反省のない反省会が始まった。

このお店の猪や鹿猟は
一人でに山へ入り銃一本一発で仕留める
理由はまさに「目からうろこ」のもので
茸まで地の幸で寒天まで手作りの料理。

その想いを熱く語るご主人は本物だろう。
そんな本物が残る社会になってほしいと感じる
多くの体験を頂いた遊山の締めくくりだった。
「マタタビ酒持って帰りなさい」

◆温かい処
国内外経験豊富な山屋である前に
優秀な工業デザイナーだった師匠の
終の棲家の設えは僕のお手本になってきた。

かつて友人写真家が言ったこと。
「いい写真を撮るには美しいものを
美しいと感じる心を養うこと」

無心、無欲で自然に分け入り
目に見え耳に聞こえ心に感じたものを
受け止めることはとても有意義なことで
師匠は自然の中でも心を養ったと思う。

「お味噌汁出来たよ」
今回もたくさんの思い出を頂いた。
iyoも満足したようででよかったと思う。
「お味噌が違いますね!」

日本は海に囲まれた山地が多い島国で
また南北に細長い地形であったため
地域によって異なる多様な気候があり
各地独自の文化や食べ物を生み出した。

そんな日本の文化は自然を重んじる
思想が根付いて自然の流れに逆らわない
生活様式を見いだし永く受け継いできた。
さあ ぼちぼち帰り支度しようか。

◆帰るとき
「河童さん 次も楽しみにしてます」
ペンギンちゃん僕らもだよ。
いつもありがとうね。
じゃ 行ってきま~す!

「いってらっしゃ~い!」
見えなくなるまで手を振ってくれた。
今回もポケットいっぱいの思い出を頂いた。
iyoは後部座席で感極まっていた。

Iyo 次は秋の遊山だぞ。
「はい!楽しみにしています」
またみんなに会うために頑張ろうな。
みんな 行ってきまぁ~す!

猪鍋の煮えたつ炉辺や山の宿 伊藤紀秋