低気圧から延びる前線が日本を通過。
前線近傍では強雨や雷雨に注意が必要だ。
また等圧線の間隔が狭まるため強風を伴った
荒れた天気となるおそれがある。
◆空を観る
前線通過後は西高東低の気圧配置となり
西から上空の強い寒気が流れ込む。
日本海側を中心に雨や雪が降り
広範囲で冬を感じさせるような寒さになる。
今冬はラニーニャ現象となり
日本近海は逆に海水温が高くなる。
いまの偏西風蛇行が長びけば
「寒さ」と「大雪」に注意だろう。
◆四国の霊山へ
「お帰りなさい」
今期の営業を無事に終える
剣山頂上ヒュッテに上がる遊山に
遍路道中の関東の友人も立ち寄った。
「剣山は35年ぶりですよ」
えいじさんとはブログを介して繫がり
今年で15年のお付き合いになる。
ずいぶん様子も変わっているでしょうね。
◆山を観る
「けっこう降ってますね」
高知道を降りた吉野川に沿う国道は
対向車が水飛沫を上げる大雨だった。
秋と冬が陣取り合戦をするこの時期は
行く山上空の気温を見定めることが大切。
また寒冷前線の動きの予想は難しいため
米欧など幾つかの予想を組み合わせて見る。
それを怠ると取り返しのつかない事に陥る
この時期は気象遭難が最も多い時期だから。
そんな激しい変化を迎える剣山は
どんな一期一会を見せてくれるだろう。
樹には樹の哀しみのありもがり笛 木下夕爾