猿板

遊山黒子衆SARUの記録

冬に入る三ツ辻山遊山 茨の実

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「茸もそろそろ終わりやね」

 大型の菌類の俗称。
古くは「たけ」「くさびら」と呼ばれ
季語になったのは江戸初期から。

◆森の中のもう一つの森
 この森のまほらは
いつも鳥の囀りが響いていて
鳥笛を鳴らすと答えてくれる。

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◆かえり道

 さて 帰ろうか。

日本人は西洋風の宗教でなく
自分を造ってくれたもの
「祖先」と「自然」を神とした。

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第一は太陽で月と地球そのもの
それは海、山、岩石、動物で
そういったものがなければ
人間は地球には存在出来ない。

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そんな敬意で自然をじっと観察し
その遺伝子に刻まれたものに近づき
今も世界を魅了する文化を造り上げた。

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また「お天道様が見てるから」
「やってはいけない事はしない」など
日本人独特の「道徳」を残してくれた。
登山にもその心は大切な装備だと思っている。

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◆誰のための実りか

 「サルトリイバラの実」

自分は枯れて実を残してくれる。
例えば稲も自分だけなら二割で良いが
八割も育ててくれた人に残してくれる。

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それは「自分だけでは生きてゆけない」
自然で個で生きている命はいない。
それが解っているからの絡合だと私は思う。

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 「寒うなったねぇ」

今年はいつまでやるがぁ?

 ありがとうございます。

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懸命に赤くならむと茨の実  右城暮石