猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 水乞鳥

 嵐のような一日の翌朝でした。

   


 大きな沢音と重なるように
微かにアカショウビンの鳴き声が聞こえます。

 

 姿にこそ会えませんが
アカショウビンに会える道です。

      

 

 雲の中で
佐賀谷山川に注ぐ飛沫が白を描く

 

 その沢沿いに生きるトチノキ
雲の中で雨を喜んでいるようでした。


開花かな?

 昨日の嵐で落ちた花序には
まだ蕾のものもありました。

 

 見上げると

 どれもまだまだ蕾

 咲き始めに出会えました。

 アカショウビンの鳴き声を
聞きながら歩く道が
これから森のシャンデリアで明るく照らされます。

                 ふるさとや翡翠は水乞い遡り  高木一惠