猿板

遊山黒子衆SARUの記録

仲春の三辻山の遊山 残雪

                       

雲の動き全くなしかぁ。。。

 自然休養林の公園施設
杖塚の南方に開いた空で
いつも空の様子を観ている。

◆杖塚のこと

「ここ来たことある!」

   「思い出したぁ?」

 あの時一緒に登ったのは
今日と違う工石山だったな。

 帰って辿っててみたら
2011年3月であやとは5歳

「私らぁ歳取るわけよねぇ」

あやとは伸びて僕らは縮むか(笑)

                                                               

◆峠に下る
 杖塚で一休みした後
来た道を少し引き返して
古の杣道に入り峠に下った。

 森を抜けた杣道が降りた
標高約950m郡境の赤良木峠は
北から穏やかな風が流れていた。

 これは寒気で降れば雪だな。

「久しぶりに石鎚山見えた」

   「初めてです やった~ぁ!」

 固い残雪
   初春の風景だ。

                       

◆近道に入る
 峠から三辻山への近道に入る。

「この道は植林の作業道で
  登山道は伐採で入れんがよ」

     「そうなんですね」

 でも 花粉症のあやと。
杉と人間は永年互いに頼ってきた
共生関係にあったから伐られても
喜んでいると僕らは感じちゅうがよ。

祖先は30年周期で伐って家を建てたり
割り箸作って来たけど今は外材に変わって
子孫を人に頼っていた杉は困ってしまい
花を咲かせて命を繫ごうとしているんだ。

◆稜に登る

「これで急な登りはおしまい」

 仕事道は葛籠折れに
北面山腹を登り登山道に入る。

 ここからハイキングだな。

                       

 なだらかに登る登山道の先
杉が開いて明るくなってきたら
工石山から延びる主稜線は近い。

  一回クルーダウンしょうか。

                      雪残る頂一つ国境  正岡子規