春休みに帰省したあやとと
向かう山への道は

明るい菜の花が迎えてくれました。
山道に入ると一緒に歩いた頃の事を
あやとの言葉で思い出す。

あの頃は
もっと緑が多くて暖かかったね。

同じ道でも
季節が違えば違う場所のように思えるのも
四季のある日本だからこそ。

あの頃一緒に遊んだ子供たちは
木々や草花と一緒に成長してきたのだと思う。

そして私達も

小さな名残の雪粒を

きれいだと見上げていたあやとを見て
いつまでもそう感じられる自分でありたいと思いました。

春休ひそかにつくる日記かな 久保田万太郎