猿板

遊山黒子衆SARUの記録

頂の祭の遊山 お土産


 和宏さんが撮したヒメフウロ
この真っ直ぐで正直な構図に
いつも足下の命にも目を向けている
和宏さんの心を私は感じます。
◆山の郵便屋さん
 かつて仕事として山間集落に
荷物を届けていた和宏さん。
その仕事は終えられましたが
心は今も続いているようです。

◆大切な山小屋
 私達が当たり前のように歩いている
登山道の整備は公の機関ではなく
その殆どを山小屋が行っています。

 「おいちゃん。食べてや。」
照れながらお土産を渡す和宏さん。
その心は感謝の気持ちなのです。

山小屋でお蕎麦を頂くのも同じ心。
 そこの人。山小屋に上がり込んで
お弁当を広げるのは如何なものでしょうか(苦笑)

◆心を交わす
 「河童ちゃん。ぼくらぁは
   物々交換をしゆぅだけやもね。」

祖谷の集落を下る帰り道。
遂に大粒の雨が降り始めました。

 「河童ちゃん。
   神さまは待ってくれたがやね。」
 そうやね。和宏さん。(笑)
   空蝉をあかるき雨の過ぎにけり 井上弘