週末にいつもの山下農園に
宴農とカミーの子供達のお祝いに
いつもの仲間が集まりました。
◆忙しくなったこと
「最近風評被害で注文が増えちゅうがよ。」
原発事故に不安を感じているのか
都市部からの多忙期を上回るネット注文が
山下農園に殺到していると言う。
この原発から遠く離れた土佐の山間にも
確実にその影響が現れている・・・。
私の心は複雑な想いで一杯になった宴農でした。
◆原発緊急情報(46)「風評被害」を学ぶ (抜粋)
わたくしは、数年前、風評被害を専門とする
社会学者に教えを受けたことがあります。
その人は若い人でしたが、非常に専門的で立派な学者でした。
彼の話はとても複雑でしたが、簡単に言うと、
「風評被害というのは、正しい情報を伝えないことによって起こる」
ということでした。そしてその理由は、
「人間は自分の身を守ろうと考えるので情報が不完全な時は、
余計に不安になって慎重な行動になる」
ということでした。
豊富な例を示していただき、
わたくしはそのことを強く覚えています。
つまり「風評被害」というのは
「悪いことでも異常なこともなく」、情報が不足した時に起こる
「正常な人間の社会活動」ということです。
だから風評被害をなくすには、
一にも二人も人間が自分を守りたいという本能に適した
「正確な情報を提供する」ということなのです。
武田邦彦 (中部大学)
散る桜 残る桜も散る桜 良寛