猿板

遊山黒子衆SARUの記録

花冷の三嶺遊山 帰り道

三角点

 まばゆい白色に覆われた山頂。
このころ新雪に会えた事は幸運なこと。
「今年の雪はこれで終わりかな?」
  「そうかもね。八ちゃん(笑)」
◆恵まれる
 晴れ渡った空を映すような
純白の雪が私達を見送ってくれました。

◆神の恵み
 隆起の最前線にある四国山地
山頂部が平坦な地形を持つ三嶺
自然が造った奇跡の風景だと思っています。

 神の世界から下界に帰る。
我々山屋は「街」を「下界」と呼んでいます。

この風景が次の世代も受け入れてくれる為に
私達が心がけなくてはいけないことは
「現象」ではなく「源流」をきちんと見定め
今を生きていく事だと思っています。

◆里の恵み
 旧物部村にある温泉を頂いて
少し遅いお昼はいつもの「すぎのこ」。

飾り気のない素朴な料理が気持ちいい。
私達はこれからも出来る限り
地元でしっかりお金を使いたいと思います。

                       美しき生ひ立ちを子に雪降れ降れ  村上喜代子