猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

tochikoな山歩き 築く

段々と築いて天に昇る里の棚田の斜面に訪れる春告花に会いに出掛けました。 梶ヶ森の麓にある棚田が美しい地名は怒田(ぬた)と八畝(ようね) どちらも棚田を連想する地名その側の南大王という場所で福寿草が大切に育てられています。 仕事柄この町で働く同…

雨水の梶ヶ森遊山 枯れ山

「やっぱり霧氷やねぇ」龍王の滝駐車場に車を置く。標高1200m以上の北斜面かぁ。 ◆静かな登山口 今年は雪も少なく登山口は私たちだけで雪を求める登山者たちは今年は元気がないのだろう。 ◆杉の林 登り始めの植林は四季を問わず風景は同じようだが漂う空気…

雨水の梶ヶ森遊山 花巡礼

日本列島の南海上を進む発達した低気圧が東の海上へ離れ西高東低の気圧配置となるが高気圧が接近し冬型は長続きしない。 ◆和宏さんの花巡礼 冬と春の狭間の週末和宏さんと花と雪を求めていつもの梶ヶ森を訪れた。 R32から見上げる梶ヶ森の頂上部は白く雪では…

初春の国見山遊山 静寂

標高1409mの頂に立つ。このとき雲の中であったが思ったより風はなく静かだった。 ◆静かな頂 山頂の雲は薄く明るいが風は弱く回復もゆっくりだろう。今日は時間はたっぷりあるし降りて早くお昼にしよう。 ◆隠れ家で 今日も誰もいない避難小屋をお借りした。 …

初春の国見山遊山 霧氷

「うわぁ きれい~!」雲の中にある稜線に上がり山猫さんが歓声をあげる。 ◆自然の懐 双耳峰である国見山そのなだらかな山頂部はブナなど広葉樹林が根を張り今日は白い姿で迎えてくれた。 ◆白い世界 霧氷は細かい枝の全てと樹皮にも纏い付く白い世界。 氷点…

初春の国見山遊山 春雪

登り始めの急登は5㎝ほど柔らかい新雪が敷かれアイゼンを履くことはなかった。 ◆分け入る やがてミゾレは雪に変わり気温は-2度シェルを着てちょうどいい気温だった。 ◆若い森 山道は頂上部の稜線まで植林と自然林を交互に抜け自然林とは言え木々は若く人が…

tochikoな山歩き 樹の霜

樹氷大気中の水蒸気が樹木等に付着した氷の結晶。 頂上から瀬戸内海を取って見える北の最前線国見山の稜線部は樹氷の美しいところですがこの日の氷は違っていました。 つんつんと尖って付着した「樹霜」「霜氷」とも呼ばれる現象のようで キンと冷えた早朝比…

初春の国見山遊山 寒雲

冬型気圧配置が続き寒気も四国付近まで南下し等圧線の間隔が狭く新雪と霧氷が期待出来る。 ◆河童天気予報 最後まで行く先を悩んだ朝寒気が北から吉野川に沿って四国沖まで流れていた。 よっし! 決まった!! そんな訳で寒気による変化を期待し祖谷国見山に行…

立春の三嶺遊山 帰る道

私達の山の朝は昨晩の寄せ鍋を平らげるおじやから始まることが多い。 ◆おそい朝のこと 避難小屋には4組ほど登山パーティが居た様だが私達が起き出したころは誰もいないようだった。 ◆好転したこと テントを仕舞うころには時々雲が切れ山頂が現れた。 一度夜…

立春の三嶺遊山 神の懐

「やったぁ~!!」 山猫さんが歓喜の声を上げた。今回雪が少ないとはいえ凍った箇所には苦戦したね。 ◆静かな頂 三連休であったがこの天候での登山者は少ない。山雲と吹き上げの中にある山頂は早々に退散し天幕を張ることにした。 ◆山雲の中 三嶺の箱庭の様…

立春の三嶺遊山 山頂へ

女神さまを御守りする天狗が棲んでいたと言われる大岩。ここまで辿り着けば山頂は近い。 ◆天狗岩のこと 三嶺に幾つかあるどのコースを取っても最後の急登は免れない。 しかし自分が登ってきた道を見下ろしたときの高度感がこの山の魅力の一つでもある。 ◆見…

立春の三嶺遊山 稜の道

ここでお昼にしよう。頂上の手前にある岳樺林の窪地は谷底から直線的な位置にあるため強い吹き上げを避けることが出来る。 ◆昼どき 長く山を観察し天気と地形を読めばビバーグポイントが見える。 私達の到着を待っていた様に流れる雲の間から陽が射した。 「…

tochikoな春待ち 立春の芽吹き

故郷の植物園「百一草園」の福寿草が咲き始めました。 今は5,000花ほど咲いているそうです。 その傍らには 四国ではここでしか見られないセツブンソウも咲いています。とても小さく一円玉くらいの大きさでした。 旧正月に咲くから福寿草節分に咲くからセツブ…

立春の三嶺遊山 雪の森

そろそろザックカバー着けようか。ミゾレは増し気温も下がり始めた。 ◆カヤハゲの森へ 標高1170mの森の平坦地からカヤハゲの頂を目指し森に分け入る。これから橅など広葉樹林となる。 落葉した栃の老木いつ見ても見事な枝振りだ。 この木はtochikoの森の母。…

立春の三嶺遊山 霙降る

林道に流れ込む白髪山から下る涌き水が残雪の横を流れていた。 「凍ってないねぇ」 ◆林道のこと 気温は5度。この時期としては温かく林道は冬枯れの中にあった。 ◆変化のとき 「雨?」いやみぞれやね。雨に混じりシャーベットが降る そろそろ寒気が流れ込みだ…

立春の三嶺遊山 ゆく道

土曜日は高気圧が東に離れ日本付近に複数の低気圧が接近する。異なる方向から吹く風がぶつかり雨雲が発生し西日本も雨雪が降りやすい。 ◆季節の谷間に 今冬四国は雪が少ないなか寒暖の変化が激しくなる頃を迎え山や日程など最後まで悩んだ。 ◆古巣に帰る え…

山神様と一献

「久しぶりに 声が聞きたいと思うてな」 剣山頂上ヒュッテ2代目オーナー新居綱男さんから留守番電話が入った。◆突然のご相談 汽車で高知に来て私と一献しまた汽車で帰ると仰る山神様。それなら山の帰りにご一緒にと貞光の道の駅で待ち合わせた。 ウチで良け…

塔ノ丸の雪舟遊山 結

「どこでお昼にする?」昼にはちょっと早かったが今日は下山後大切な用事がある。 ◆山並み望む 今日は風も穏やかだし景色がいいところがいいなぁ。この小ピークの吹き溜りはどう三嶺も綺麗に見えるし。 ◆わらべたち スコップを使いオープンキッチン作りを始…

tochikoな日常 思い出に出会う

山中二男著山と林への招待-四国の植生遍歴から- 石灰岩の山、カルストの麓さざれ石が迎える町の図書館で、懐かしい本に出会いました。 「題は、私が主として歩いた四国を中心としての、山と林の物語という意味である。山登りと植生について書くことが多く…

塔ノ丸の雪舟遊山 転

冬道は雪が吹き溜まる谷筋より風で雪が飛ばされる尾根や稜線をルートとして選ぶのが正解だと思う。 ◆稜線に立つ 塔ノ丸頂上部までの長くなだらかな稜線は天候を選べばスノーシュー に絶好のフィールドになる。 ◆稜線を歩く スキー場から上がった小ピークは穏…

塔ノ丸の雪舟遊山 承

ゲレンデに積もった雪は深いところで50cm位あったが表面が圧雪になったモナカ状態でスノーシューが沈むことはなかった。◆ショートカット 今回は積雪量を見て休業中のスキー場を活用した塔ノ丸への近道を登ることとした。 ◆分け入る 塔ノ丸への登り始めは亜寒…

塔ノ丸の雪舟遊山 起

高気圧が東西日本付近を通過西高東低の冬型気圧配置が緩み高気圧圏内の四国は穏やかに晴れる。 ◆高知道 先週の積雪がどうなっているか?今期初のスノーシューが期待出来る週末和宏さんtochikoと塔ノ丸を訪れた。 「いい感じですね」 四国山地の北側は昨日雪…

寒波来る日の遊山 結

頂上直下には50m足らずの急登があるが今日は積雪で登りやすかった。 ◆頂に立つ 頂上には雪が舞い上がり三角点が埋まりかけていたが風は思ったほど強くなかった。 ◆静かなとき 山頂は雪雲の中にあり視界は50m位あったろうか。 この厳しい環境に根を張った2本…

寒波来る日の遊山 転

北風が吹く稜線に上がり湿気の少ない軽い雪に変わった。これは上空の気温変化によるもの。 ◆稜線を歩く 双耳峰の国見山はなだらかな頂上部があり橅など広葉樹たちが根を張る。 ◆山毛欅のこと 「これは越冬芽言うてね」 tochikoがあれこれとアリンコに経験を…