「どこでお昼にする?」
昼にはちょっと早かったが
今日は下山後大切な用事がある。
◆山並み望む
今日は風も穏やかだし
景色がいいところがいいなぁ。
この小ピークの吹き溜りはどう
三嶺も綺麗に見えるし。
◆わらべたち
スコップを使い
オープンキッチン作りを始めた。
吹き溜まった雪を彫り込んで
テーブルとそれを囲む椅子を作る。
純白の雪を観て
はしゃぐのは子供だけでない。
自然はきちんと付き合えば
多くの楽しみを与えてくれる。
さあ あっという間に完成だ。
◆口福のとき
いつも和宏さんに
甘えてすいません。
和宏さんの山食堂と
山猫亭がオープンする。
つかの間の冬の晴天に恵まれて
これ以上の贅沢はない様に感じた。
◆帰るとき
「冬山は寒くないですか」とか
「雪山は怖くないですか」と聞かれことがある。
それは言われるとおり
寒くて危険は沢山ある。
しかし謙虚に自然を観察し
己を知り装備を整えれば
決して冷たく怖いだけのものではない。
自然相手に知恵比べをすること。
それも人生の大切なエッセンスの
一つになり得ると私は考えている。
さあ次はどこに行こうかね。
手の熱くなるまで固め雪礫 深谷鬼一