猿板

遊山黒子衆SARUの記録

霜降の三辻山遊山 柚の実

                                                   

 西日本方面で前線が北上し
湿った空気が流れ込みやすく
雨の降る範囲が広がる見込み。

◆空を観る
 週明けは本州付近に前線が停滞し
南の海上からは低気圧が北上してくる。
低気圧東側では湿った空気が南から北へと流れ
前線周辺は低気圧接近で雨のエリアが広がる。

 さて今日の空読みは
南西から流れ込む雨雲の合間は。。。

 よっし!見えた 行こう (^_^)

                 

◆川を遡る

 「きれい!
   こんなのなかなかないで」

 前線による雨予想の休日は
tochikoとかよう三辻山を訪れた。

 高知市の北山を越える県道で
鏡川を溯り源流域の森を目指した。

 今日は南海から押してくる
暖気が息する狭間を狙うがよ。

                 

 「もう冬の風景やね」

 tochikoが追う山桜たちは
落葉し長い冬の眠りについた。

   雪化粧が楽しみだな。

◆山懐に入る

「雨が降ったら紅葉が進む」

 山間県道は鏡川を渡り
葛籠折れに標高を上げる。

 仙人池のばっちゃんが言ってたな。

                                           

「この前 実が成った思うたら
   はや色が付きはじめゆうで」

 11月は柚子の収穫期やもねぇ。
去年豊作やったけど今年はどうやろ。

 10月四国の高山に降りた
秋がこれから山郷に下ってゆく。

 寒冷前線も南岸を通過する
台風も必要な自然現象だと思うよ。

◆峠に上がる

 「まだ小雨やね」

 山間県道が郡境の峠に近づき
目指す山域に座る黒滝峰が見えた

 渓筋の雨雲の収束はない様だ。

                                           

 そんな秋と夏が押し合う三辻の森は
どんな一期一会を見せてくれるだろう。

                 柚子摘むと山気に鋏入るるかな  大橋敦子