猿板

遊山黒子衆SARUの記録

晩秋の加持ヶ峰遊山 秋の色

                       

 「秋の色はっきりしてきた」

 登り口から見上げた
梶ヶ森山頂部から山麓に下る
森の樹々は落葉期に入った。

◆登り口のこと
 標高約1000mの登り口。
気温21℃はこの時期は高いが
前線の移動に伴う風は心地いい。

 Iyoに継いだ装備で大丈夫だな。

 「ありがとうございます!」

そんなIyoとの山道が再び始まった。

    さあ 入ってみるか (^_^)

                                                   

◆植林のこと

 「何年ぶりやろうねぇ」

 梶ヶ森への山道は
杉檜の植林から始まる。

 あの泣き虫も大学生かぁ。。。

Iyoとの山道は幼稚園だった長男と
僕らの孫との奥物部の森から始まり
彼女は子供らを背負った山道は終わり
今日から第二の山道が始まる。

              

 「いい風 吹きますね」

  「この道は渓に添っているから」

 水の流れが風の道を作っている。
人の繫がりもその様なことだろうな。

◆岩盤のこと
 山道はなだらかな植林を抜け
杉檜を植えることが出来なかった
急な地形を成す岩盤を登り始める。

                                                   

 その岩盤の僅かな窪みに
根を下ろした草や苔たちが
永い時をかけて造った土壌に
この樹々は根を張れたのだろう。

◆深山の滝

 「これが龍王の滝ですか」 

 岩盤の登りを終えた山道は
娘に化身した大蛇が棲むと伝わる
深山の滝の元へ下りはじめる。

                                                   

この滝の特徴的なところは
地形を成す大岩が堰き止めた
渓水を集め永い年月をかけて
岩を溶かし至った滝口の美しさ。

 幾つかの渓水が岩などに妨げられ
離れたり合ったりしながら流れている。
そんな流れは滝口の処で一つになって
ドゥドゥと流れ落ちてまた別れる。

                 

 我欲のない山の命たちは
自然と共に生きこの渓水のように
ただただ低いところに流れるだけ。

 人もその様な生き方でいいと思う。

                      遊心の一筆箋に秋の色  堀 政尋