かよう森は
アカショウビンや蝉の音も聞こえなくなり
かわりに微かな虫の音が迎えてくれました。
夏にはあまり気づかなかったススキが
花穂を出しはじめています。
沢沿いに差し掛かると
ヒキガエルの子に出会います。
私達に驚き小さな葉に身を寄せる小さな身体
このような可愛い姿の
逞しく生きる姿にも出会えました。
葉を食われハガクレ(葉隠れ)ではなくなった
ハガクレツリフネや
風で落ちたドングリも
全て何かの糧になっている
一羽の野鳥が遠くの枝に留まりました。
厳しい冬から春を迎え
再び眠りに入ろうとする営みに出会えるのも
かよう山の楽しみです。
草ごもる鳥の眼とあふ白露かな 鷲谷七菜子