台風14号は沖縄の東海上を北西に進む。
西日本太平洋側は台風の湿った空気が入り
四国は東から雲が流れ込み雨が降りはじめる。
◆空を観る
今年は日本南岸の海水温が高く
この時点の中心気圧は910hPaと強い。
もし940hPaで上陸なら歴代4位となる。
今回の14号は九州に上陸した後に
西日本を縦断しそうだが偏西風が弱く
速度が遅いため総雨量も多くなりそうだ。
◆川を遡る
「今日の
河童予報はどうやろね」
嵐の前の静けさを求めて
tochikoとかよう梶ヶ森を訪れた。
吉野川に沿う国道を走り
支流佐賀山谷川の源流を目指した。
自ら動けない台風が進む道は
気圧配置を観ることで見えてくる。
「梶ヶ森は雲の中」
日本では台風を押し流す偏西風と
それをブロックする大陸の高気圧など。
また台風が上陸したくない海岸線の形。
◆山里に入る
「彼岸花が咲いた」
ヒガンバナ科の多年草。狐花 天蓋花
彼岸ごろ地下の鱗茎から花茎を伸ばし
赤い炎のような花をいくつも輪状に開く。
この時雨雲は南東から流れ込んで
この四国の真ん中北斜面の山里には
大きな被害はないと思うがどうだろう。
「もうすぐ
稲刈りやきねぇ」
田圃の神様も黄金色に囲まれた。
◆山懐に入る
最深集落を過ぎて入る林道に
まだ雨が降った様子はなかった。
押し寄せる雨雲が時々開いて
お天道様が見え隠れしている。
そんな台風近づく梶ヶ森は
どんな風景を見せてくれるだろう。
影法師ながし天蓋花の径 藤田ひろむ