猿板

遊山黒子衆SARUの記録

立夏の梶ヶ森遊山 若葉

立夏の森

 龍王の滝から急登に入り
新緑に覆われた沢に添って
再び広葉樹林に分け入る。


立夏に入る
 夏のはじまり
木々の緑をわたる風に
太陽のきらめきに
夏の初めの心地よさを感じる頃。



ものうい晩春から
さわやかな初夏へ
自然の感じもがらりと変わる。
                    
◆信仰の山
 再び植林が現れると
定福寺奥の院と宿坊跡に至る。



 古より山岳信仰修験場だった梶ヶ森は
若き日の空海も修行したと言われ
                     
山の各所に信仰の跡がある。



                   
 「一本たてましょう」



 おぉ・・・
これはありがたい m(_ _)m
                      
◆新緑の頃
 まだ色薄い葉が透す
光が森を柔らかく包み



木々から生まれた
若緑色の蝶が森に放たれる。


      
                         
 「もののあわれ」とは
再生への期待も込められる。
 私は新緑の頃が大好きだ。



   


                          若葉して御目の雫拭はばや  芭蕉