スイカズラが目立つ道から始まる
ほんの一滴の
蜜の甘さは子供の頃の思い出です。
いつもの休憩場所で
イボタの花が咲いていました。
蝶や蜂が忙しく飛びまわっています。
いつも空を眺める場所なのに
このような小さな花を認識していなかったように感じます。
どことなく
鼻がムズムズするような良い香りがするのは
モクセイ科だから
別名トスベリ
河童が襖の開け閉め用に
買ってきていた「イボタ」はこの木の蝋だと知りました。
小さなトンボも飛んできた
初夏への移ろいのかえり道
緑影からわずかに見える
老鶯に出会えました。
幹高く大緑蔭を支へたり 松本たかし