
雨は止んだが山雲の中にある
頂に祀られた剱山本宮の鳥居を潜り
山道は剣山頂上ヒュッテに上がった。
◆剣山頂上ヒュッテ
「ただいま帰りました」
「お帰りなさ~い!」
ここは山小屋スタッフの
笑顔が迎えてくれる僕らの居場所。

「Tommyさん山頂行こうや」
「行きましょ 行きましょ」
そうやね久しぶりやものねぇ。
僕は行ってらっしゃい (^^)/

◆温まる処
まずは再会を祝して乾杯。
山神様が上がってくるまで
長男のビールサバーも上がってきたし
のんびりゆるゆる待ってようや (^_^)

「お待たせしました」
朝 急な用事が出来て
一緒に登れなかったと仰る。
いえいえお会い出来れば (^^)

「わしゃ蕎麦焼酎じゃ」
ますますご健勝で何よりです。
自然の中で過ごす時間が長いこと。
それが長寿に繋がると僕は思っている。

今日は山神様の米寿と僕の誕生月の
お祝いにシャンパン持って上がりました。
「わしも9月じゃ」
それは何より嬉しいことです!!

◆山小屋のこと
「河童さんが来るのを
楽しみしているんですよ」
ご家族がそう仰ってくれるのも
僕の10年の山守お手伝いがあればのこと。

小屋管理は勿論登山道の整備も担い
遭難が発生したら最前線で対応する
無償の行いを僕も体験したからこそ
自然の利他を感じられたと思っている。

「雲が開いてきたな」
前線に動き始めましたかねぇ。
「夜は一時晴れるかもしれんな」
そうなれば皆さん喜ばれますね。

◆共に歩くこと
「河童さん皆にも話してやってな」
若い山守達にも祝酒を振る舞った。
「お誕生日おめでとうございます!」
ありがとう 土佐にも遊びに来いよ (^_^)

この日もよく吞んでよく笑って
山のことお互いの近況など語り合った。
そして僕はまた新しい学びを頂いた。
山神様 ありがとうございました。

そんな山神様と共に歩く山道が
これからも僕らの第二の人生で
一日でも長く続きますように。

秋の星ひとつひとつの遠きかな 今井杏太郎