剣山頂上ヒュッテは
1955年に開設され当初は平屋だった。
2代目小屋主の新居綱男さんは
50年以上剣山と小屋を守り続けてきた。
◆温かいとき
ここで聞かせてくれる経験は
私が歩く山道の大切な道標となり
ご苦労が刻まれたこの手が大好きだ。
和宏さんは早速奥にこもり
置き土産を作り始めていた。
「おこわをどうぞ」
◆和宏さんの寄り道
「頂上まわって帰るき」
私達は無理せずそのまま下り
二手に分かれることにした。
以下は和宏さんの山便り。
山頂は冬の風景でしたね。
◆かえり道
深田百名山の一つ剣山は
山道の手入れが行き届き
天気が良ければ高齢者や子供でも
気軽に登ることが出来る。
そして登山道の整備の殆どは
山小屋のスタッフが担っていて
小屋があるから安心出来る。
「越冬芽が綺麗やね」
いつも帰りはリフトを使う。
それは身体のためであり
お礼の一つとも思っている。
先に降りたこともあり
いつもの食堂に立ち寄った。
「おかえりなさい」
ここにも笑顔が待っている。
来世には天馬になれよ登山馬 鷹羽狩行