猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 「森の拾いもの」

大樹と河童

 まだ夏の終わりの影を残している林道。
滑落現場を過ぎ(アケビはもうありません・・・ネ)
木々の間越しに見える周辺の山々も、
まだ色づいていないようです。
☆ 林 道 で
 五倍子を見つけました。
ヌルデやキブシの茎に
「ヌルデノミミフシアブラムシ」という虫が産卵し
虫コブができたものこれを「五倍子」といって、
草木染めの染料にするそうです。
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 友人の草木染め作家が染め上げられた布は、
淡い桃色のようなとても柔らかな色でした。

 落ちたばかりの「栗」のイガはまだ青く休眠状態。
こうした実は動物たちに運んでもらって
芽吹きの春を待つのですね。
子孫を残すため植物には不思議なことだらけです。

 そして万能山菜「ウワバミソウ」は、
もう「ムカゴ」がついていて
今晩は「とろみ」も楽しめそうですよ(笑)

☆ 森 で
 さて、拾い物ばかりではありません(笑)
河童は登りながら、おいしい「キノコ」を目ざとく見つけ

 嬉しそうに採っています。
妖怪度「5」!くらいの破壊力でしょうか・・・(汗

 こうして集められたキノコは
夕食で美味しい美味しい鍋になりました。

 キノコとムカゴとヌメリ系が多かったせいか、
出汁も程よくとろみがつき
豆腐などにからんで、濃厚な味でした。

☆ 山 上 で
 紅葉には少し早かったようですが、
カサカサと落ち葉を踏みしめる音
 澄みわたった青空
冬将軍の到来
 流れる雲に落ちてきそうな星空
そして荘厳な日の出

 そのどれもが申し分なく
満足な山行でした。
 懐深き山。また来るよ
 明日河童が結びます。