猿板

遊山黒子衆SARUの記録

秋のはじまり三嶺遊山 自然と共に 結び

蝋燭ランタン

 テントの外を
笹を鳴らす風と共に
静かな時が流れていくのを感じます。
◆天幕のこと
 山での眠りは深い。
そして体が自然に還るせいか
日が暮れと共に眠気が訪れ
夜明け前に目が覚めます。
その意味避難小屋よりテントの方が
より自然に近づける様に感じます。
 blog Rankingへ
◆夜明け
 カメラを持ってテントの外へ
放射冷却で冷えた空気は凛として
東の空はモルゲンロードに染まり始めています。

 三脚を立てて待つ私に向かって
夜の青色を自らの色に染めながら
鋭い光の矢を放ち太陽が昇り始めました。

 振り返れば姫神の頂も
曙色に染まっていました。

◆原生の姿
 この風景を美しいと思えるのは人間だけかもしれません。
人間だからこそ持てる感情。
300万年前、人類の祖先「猿人」が精神革命を起こし
「人間」として歩み始めた頃の風景。

◆自然に共に
 紅葉の善し悪しや天候など
自然の中では自分の意のままになる事は何一つ無い
人の力ではどうにもならない事を実感します。

 昨今の窃盗や殺人事件、戦争、弾圧など
自然から隔絶され苛立っている人たち。

 私は今こそこの自然の中に身を置き
人の力と自然の摂理を感じる事が
大切ではないかと考えます。
 そして私たちも通い続けます。