栃は虫が入った実を落とす。
なぜそれが解るのかといつも思う。
やはり植物には目の様なものがあり
いつも廻りも見ている様に感じる。
◆腰を下ろす
信仰の山である梶ヶ森の
9合目には定福寺奥の院があり
私達はいつも軒下をお借りしている。
木々の間から覗く空は
空気が澄み秋のものになってきた。
◆修験の場
今日も稜線への直登コース
ゴロゴロ八丁を上がる事とした。
ここはかつての修験の場で
今も古い石段が残っている。
「河童ちゃん
こんなのあるで!」
その崩れた石段跡を忠実に登っていると
大岩に安置された古い石仏を見つけた。
これは気づかなかったなぁ・・・。
◆権現の岩
ゴロゴロ八丁の果てには
弥勒堂を祀る大岩の門がある。
この荘厳な風景のなか
一筋の陽の光が降りて来た。
先人が見た神とは
この様なものかもしれないなぁ。
秋たつや何におどろく陰陽師 蕪村