「ツルアジサイ」は蔓性の紫陽花。
木や岩に気根と呼ばれる根を張り成長する。
まわりの木が葉を出す前に花を咲かせるので
撒きつかれた木に花が咲いたように見える。
◆沢の源流へ
物部川水系上韮生川の支流
ヌル谷はカヤハゲの山麓より出流。
かつてこの谷はその名の様に
苔むした深山にあったと長老に聞いた。
◆母なる大樹
ヌル谷は樹齢300年は越える
栃の老木の根元が源流点となり
それはtochikoの森の母のような樹。
水辺を好む栃は沢に広く枝を伸ばし
水面にポトポトと落とす栃の実は
水中で流れやすいように丸い形をいている。
◆癒されるとき
今日はここで終わり
この木の下でゆっくり休んで帰ろう。
大木の下は深く眠ることが出来る。
大地には虫など無数の命があり
それぞれ小さな音を出していると言われ
木の葉や枝が擦れ合う音は
高周波となり木の下に降り注ぐ。
もちろん
蟬時雨も高周波だ。
私は「森の癒やし効果」は
その様な高周波の音によるものだと感じている。
夏あはれ生きてなくもの木々のあひ 室生犀星