猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

独り遊山「奥物部の森」 霧のこと

二つ目の分岐に至り 森の空気が変わった様に感じた。 ここで一息つけようか。 ◆ブナの森 ヌル谷のナロから カヤハゲの懐に入る穏やかな山道は ブナなど広葉樹の極相林に覆われている。 ◆変化のとき 極相とは言え この風景を地球から見れば 氷河時代の一過性…

独り遊山「奥物部の森」 森のこと

ユリ科シュロソウ属の多年草。 高地の湿原付近の草原や林床に自生する。 この和名は花がウメ 葉がケイランに似ることに由来する。 ◆バイケイソウ 森の平坦地「ヌル谷のナロ」は この時期バイケイソウのお花畑になる。 ちょうどヒメボタルが舞う頃と重なり 毎…

tochikoな里帰り 笑顔待つ色

今年も百日紅が咲きました。深い緑の中に紅をさすように 鮮やかで優しい色です。 今回は姉と一緒に 母のあれやこれやのお手伝い 庭には土用干しした梅 「三日干したがよ。」 土用干ししないと梅干しではないと言う 母のこだわりです。 ひとつつまむと止まり…

独り遊山「奥物部の森」 水のこと

林道は道標が立つ 苔むした森への分岐に至り ここから一旦沢にくだる。 ◆長笹谷 沢の水量は十分な様子。 かつて沢登りを楽しんだこの谷は 台風による土石流以来風景は一変した。 ◆水辺に座る 下流から風が吹き上がる 沢水で顔を洗い汗を拭おうか。 山が集め…

独り遊山「奥物部の森」 道のこと

最終集落久保影を過ぎ 西熊渓谷を遡る林道を走る。 林道沿いの広葉樹は葉を茂らせ 鬱蒼とした風景になっていた。 ◆出会い 薄暗くなった森に キツネノカミソリが 鮮やかな色を添えていた。 久しぶりだな。 ◆静かな森へ いつもの林道口に車を置く 今日も森は貸…

独り遊山「奥物部の森」 里のこと

身体がだるい・・・ 夏風邪を引いてしまったようだ。 ここは身体の浄化に山へ行こう。 でも午前中が勝負だな。 ◆早駆けすること 二十四節気は大暑 最も暑い時期に入るが 日の出が徐々に遅くなり 夏が逝く気配を感じる。 やはり午後は雨だろう。 ◆森へ帰る 不…

和宏さんの花巡礼「草原の花」 樹

四国カルスト西部にある 標高1200m前後の大野ヶ原は 風景のほか高原牛乳と大根で 評判が高いカルスト高原。 ◆厳しい環境 戦後に開拓されはじめたが 寒く酸性土壌が農作に適さない 厳しい環境だったため酪農が開始され この日ものんびり草を食む牛が迎えてく…

和宏さんの花巡礼「草原の花」 命

人の手で草原になった 四国カルストであっても けっして不毛の地になることはない。 ◆ごっつい自然 人為的な環境であっても 何かの命が根を張り地を這う。 人間が破壊出来るほど 自然は弱いものではない。 ◆草の中 雲の中で涼風に吹かれ 草花も気持ちよさそ…

tochikoな日常 小望月の絵金祭り

霧の遊山からの帰り道 「絵金祭りでも行ってみんかえ?」 西の山から東の漁師町へ 夕方から予定のある皆と別れ 和宏さんと二人で出かけました。 いつもは静かな漁師町も 賑わっています。 まずはここやね! 二年前、河童が絶賛していた いづみ屋さんのとんぺ…

和宏さんの花巡礼「草原の花」 雲

旧東津野村からR439に入る。 峠の長いトンネルを抜ければ 風景と空気が変わる。 ◆津野山郷 四国カルストより生まれ出流 豊かな水が里人の生活を支えてきた。 里の風景や生態系も自然破壊だが 自然の中では生きていけないから仕方がない。 ◆山の天気 下界は晴…

和宏さんの花巡礼「草原の花」 川

前線が日本列島に横たわり 海の日の三連休の予想天気図は 不安定な天候を示していた。 相手は独立峰やからなぁ・・・。 ◆山は逃げない 山は第一印象が後々残るもの。 運次第では初めて訪れる仲間には辛い。 と言う訳で遠征を秋に延期した私達を 和宏さんが山…

河童の日々遊山 麦の酒器

酒器を割ってしまって・・ 「それは良いことをしましたね」 電話向こうの満面の笑顔が見える様だ。 ◆伝統を継ぐもの 陶芸家 小坂明さんとは ご家族で東京から土佐の須崎市に 移住された頃からのお付き合い。 人間国宝の窯元で学び 武蔵野美術大学で講師を勤…

河童の道具箱 今夏のお気に入り

今夏の西日本は 上層のチベット高気圧と 太平洋高気圧が重なって 3年ぶりの猛暑が予測されている。 ◆無理はしない 熱中症対策は水分摂取ではなく 「涼しいところにいる」ことが大切。 特に標高の低い四国山地の稜線は 自己責任で十分注意する必要がある。 ◆…

tchikoな休日 水の粒

今日は車で山頂まで行こう! 「あ、雲の中や!」 「雲と霧はどこが違うか」 小学4年生のルイは 今年1年生になった弟に質問(◎o◎) 自然は学び舎 何を感じどう考えるか 面白いね〜。 思いっきり好きなように遊んでえいがで。 山荘のガイド大崎さんも参戦\(^^…

孫猿ノ遊山「梶ヶ森」 水のこと

梶ヶ森には通年開放された 山荘が管理する避難小屋があり 雨の日でも快適に過ごすことが出来る。 ◆避難小屋 今日も避難小屋は貸し切り。 そろそろ火器の使い方でも教えるか。 「やりたい!やりたい!!」 ◆口福 今日は子供たちのために 和宏さんは田舎寿司を構…

孫猿ノ遊山「梶ヶ森」 受け取る

「ハートの石みつけた」 子供の目線は楽しいものだ。 成長にとって最も大切なものは やはり「好奇心」だと思う。 ◆臨機応変で楽しめる山 全天候型と言うのは 山麓から歩けば沢や自然林があり 車で山頂まで上がれば山荘もあり 広いキャンプ場も整備されている…

孫猿ノ遊山「梶ヶ森」 臨機応変

ほぼ毎日変わった 約束の日曜日の天気予報。 これは雨は避けられない様だ。 ◆約束は守るもの 最初は森で焚き火して 水遊びと思っていたが 当日朝まで和宏さんと悩んだあげく 全天候型の山に行くことに決めた。 昨夜テンションが上がったか 2匹の孫ザルは爆睡…

半夏生の国見山 頂と口福

国見山山頂直下の大岩の 狛犬に護られた国見神社は 山麓の四所神社の飛地境内社。 日本人は山に神を祀ってきた民族。 ◆国を見る山 1,409 m独立峰山頂の眺望は良く 剣山地、讃岐山脈、愛媛や高知県の山々 瀬戸内海から遠く中国山脈まで眺められ 国見山という…

半夏生の国見山 霧の橅林

私は登山もお出かけと考える。 だから男性も女性もお洒落して 今日のtochikoは新緑色を背負った。 ◆頂上部の森 防火帯直登が終わる稜線は 双耳峰国見山の頂上部となり なだらかなブナの森の道が続く。 ◆雲の中の道 独立峰である国見山は 気圧差により雲を集…

tochikoな山登り 小暑に

小暑 梅雨が明ける頃 街ではクマゼミも鳴き始めました。 それにしても 蝉に順番があるのは不思議です。 6月初旬に出会ったハルゼミ ニイニイゼミ→アブラゼミ→クマゼミ →ミンミンゼミ→ツクツクボウシ 大体はこの順番で地上にデビューするそうですヽ(^0^)ノ 霧…

半夏生の国見山 雨上がり

北上した梅雨前線に 太平洋高気圧が張り出し 雨粒纏う若葉が朝日に輝く。 ◆迎えてくれるもの 「きゃーっ! なんだぁゴタかぁ・・・」 ヒキガエルがお出迎え(笑) ◆自然というもの 国見山への登りは リョウブなど中低木が生える 若い森から始まる。 虫食い跡…

半夏生の国見山 合歓の花

梅雨前線は日本海に抜け 梅雨明けを思わせる様な気圧配置。 四国はおおむね晴れるだろうが 午後は不安定になりそうだ。 ◆梅雨の晴れ間に 「国見山でも行きませんか」 和宏さんからメールが届いた。 山頂部のブナ林が楽しみですね。 ◆四国山地の北側 南から雲…

夏至の入り剣山の弐 祈りの時

昨夜はずっと山頂は 雲の中だった(と思う)が 今日は回復に向かいそうだ。 ◆見送る 私が食堂に下りた時 すでにろくべえさん達の 帰り仕度は整っていた。 流石山屋さんだなぁ・・・(^^;) ◆梅雨晴間 他の登山者も小屋を発ち いつも遅い朝食ですいません。 「…

夏至の入り剣山の弐 再会の時

山頂の鳥居を潜る。 登山口から2時間足らずで 登頂出来る優しい深田百名山。 ◆山小屋があること 登山道の継続した管理など その殆どを山小屋が担っている。 今年も大雨のため崩れた登山道を ヒュッテのスタッフが復旧していた。 ◆待つとき tochikoが選んだお…

夏至の入り剣山の弐 変化の時

谷間から風が吹き上がる 尾根筋などには樅がいる。 木々はそれぞれの特徴を活かし うまく棲み分けしている。 ◆森を抜ける 樅の林を抜け 剣山の森を見下ろす。 こうやって上から見ると 緑色が深まった事を実感する。 ◆白い炎立つ 西島リフト駅に近づき 笹原に…