猿板

遊山黒子衆SARUの記録

芒種の加持ヶ峰遊山 紫陽花

                                                   

 前線を伴った低気圧が接近し
北や東日本は広く日差しが届くが
西から下り坂で午後は雨になるかも。

◆空を観る
翌日、本州の南を低気圧が東に進むため
西日本は広く雨が降り九州や太平洋側では
降り方が強まったり雷にも注意だろうなぁ。

 寒気予想図が春秋ものに変わった。

6月は暖気が押し始め大気が不安定となり
秋は寒気が押し返し始める8月に現れて
昔の山屋は8月に入れば3000mに登らない。

 

◆川を遡る

 「林道はどうやろうねぁ」

 季節変わりの大雨が過ぎた休日
tochikoとかよう梶ヶ森を訪れた。

 特に載せてないき大丈夫やろう。

 吉野川を溯る国道を走り
支流域源流の森を目指した。
高知市内は雨より風だったが
雲を止める山はそれなりに降る。

                                               

 「青空見えたね」

 山間国道からみる梶ヶ森は
淡く空色見える薄雲の下にあった。

 今日は内山を狙ったからな。

◆山間に入る

 「河童の嫌いな花w」

 吉野川から佐賀山谷川に入る。
梅雨が近づき紫陽花が咲きはじめ
八畝の棚田の稲は青々してきた。

                                           

「山もお百姓さんも
   梅雨を待ちゆうきねぇ」

 稲作を見守る田の神さま。
今年もよろしくお願いいたします。

◆山懐に入る

 「けっこう降ったみたいやね」

 最深集落を過ぎふるさと林道に入る。
路面の土砂は綺麗に処理されているが
林道が横切る幾つかの沢が吹いたようだ。

                 

 「空気が澄んじゅうね」

     台風一過みたいかな。
 そんな大雨の後の信仰の山は
どんな一期一会に出会えるだろう。

                     紫陽花の末一色となりにけり  一茶