駐車場までは
大雨の後の土砂を除いた道を通ってきました。
いつもより
浮き石が多い道を歩く
昔会った里人は
ゴウゴウと濁った川を見ながら
「大雨が降ったらこんなもんよ」と
笑っていて
厳しい自然も恵みであることを
教えてくれました。
いつもの道は
水が流れた跡が溝のようになり
浮き石が目立ちます。
少し静かに感じる道で
小さくも逞しい命に出会いました。
繰り返される自然の営みの中では
特別なことではないよ
と歌っているようで
囀りを聞きながら見上げると
結実に向かう栃の花影が遠くに見えました。
余花といふ消えゆくものを山の端に 大串章