「渓を登ろうや」
永い年月をかけて
土砂を流しこのまほらを造った
渓の源流にtochikoの森の母がいる。
◆溯ること
山が止めた雲が雨となり
森や郷の多くの命を養って
命たちは絡み合って循環した。
「見えたで
渓が早いき」
水の流れを溯る
沢は最短コースだな。
◆Mother tree
tochikoは想いも持って
この木の元に35年かよい続け
樹も35年彼女を見下ろしてきた。
「やっぱり早いね!」
ベテランの勘ってやつか。
tochikoの森の母は
毎年周りのどの大木より
早く若葉を開いて迎えてくれる。
これからもそうだと思うな。
◆腰を下ろす
「コガラが止まった!!」
老木の樹皮には虫が多いから
鳥たちも集まってくると思う。
ほんと 森の母だなぁ。
桜が一斉開花出来る様に
植物はどこかで周りを見ている。
この木をtochikoが見定めたように
森のお母さんもtochikoを見ているだろう。
◆かえり道
さあ 帰ろうか。
全球凍結などワイルドに変動した
地球にあっても命は繋がってきた。
それは多くの絶滅を繰り返しながらも
調和を取り合って今まで生き残った。
それはまだ人の知恵は及ばない
複雑な絡み合いで調和を取って
正に誰かが設計した様な
緻密なもののように感じる。
GWが終わったら夏
暑くないと物足りない夏だ。
次はどこに行こうかな (^_^)
囀りを こぼさじと抱く 大樹かな 星野立子