杣が架けた橋を渡って森のまほらに向かう山道はまるで渓の音と共に蟬時雨の中に登る様だった。 ◆登り返す 白髪山の北面からカヤハゲへ。この四方を高山に護られたこの森で私達は人生の半分を過ごしたのだろう。 帰る度に私達を迎えてくれる樅の大木は昔と何…
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