「栃は一遍に来る」
江戸時代から生きている大木は
沢山花を咲かせ葉と実を落として
今年も森の多くの命を養ってくれる。
◆源流のこと
私達は35年この森を歩いて
下草を失ってきた過程を観てきて
これからどの様になっていくのか
出来る限り記録したいと思っている。
さあ 宴会 宴会!
「森に吞みに
来たよなもんですわ」
◆気持ちよい処
私達が選ぶテン場は
まずは水場が近くにあること。
特に雪解けの頃はビールが美味い。
そして焚火禁止でないことを
林野庁などに確認できた場所。
さあ今宵の準備は万端だ。
「一番遠い居酒屋で乾杯!!」
「アテも出来ましたでぇ」
◆焚火のこと
「焚火跡は千年残る」と言った
ある有名紙が誤報だったと謝罪した。
これは良心的だと思っている。
また植物のご飯は二酸化炭素で
焚火をすれば森が喜ぶことは
みんな「光合成」で学んだこと。
これもいい加減なんとかしないとね。
◆陽が落ちて
谷間は日暮れが早いが
瞳孔が開いて僅かな光で
十分見える事を経験するのも
大切なことだと思っている。
さて お鍋をはじめようか。
重い荷を背負い歩いてきたから
お酒も食も美味しく沢山頂ける。
「星が出て来たで」
今まで渓を吹き上げていた
風が治まり穏やかな時が流れる。
明るい街では観られない
沢山の星が夜空で輝いていた。
何て美しい風景なんだろう。。。
あたたまる延寿の神の焚火して 百合山羽公