さて ここで終わり。
冬山を主とする僕らの
暑い時期稜線に上がらない
静かな遊山も目的の一つだ。
◆庵を結ぶこと
森の母の元から
ヌル谷のナロに帰って
ねぐらと宴の準備をした。
「寝袋忘れても
お酒は忘れまへん」
まずは乾杯やな (^_^)
僕らのザックが大きい訳は
お酒を沢山持って上がりたいからで
それも森との絡合する術だと思っている。
◆火を操ること
登山で焚火は大切なことで
それは道迷いして日が暮れた時
パニックに陥ることなく冷静に
夜を明かすための経験だと思う 。
人間だけが怖がらない炎は暖を取り
灯りだけでなく食を得ることも出来る。
この日もそれぞれ持ち寄った食材で
心で笑い合える宴を楽しむ事が出来た。
山の生き物は
煙を嗅ぐと直ちに逃げる。
祖先は焚火で身と食物を
守ってきたと思っている。
◆焚火のこと
全ての地球生物は体を炭素で造り
炭素は二酸化炭素(CO2)の中にある。
地球誕生時95%あったCO2は生物が誕生し
死んで地下に埋まって0.04%まで減った。
その地球生物の危機が見えた一億年前
地下に埋没した炭素を大気に還せる
人と菌類が同時期に誕生したのは
0Pointの運命を背負ったことと思う。
◆かえり道
みんな おはよう。
今日もSARU一邑に朝が来た。
いつも昨夜のお鍋は
おじやでさらえるのがSARU流。
さあ 帰ろうか。
いま毎日のように
山の遭難が報じられているが
自然が怖いのか?その人が怖いのか?
僕らが「登山」をきちんと教わった
「山道具屋」は今も健在だろうか?
「今だけ金だけ自分だけ」は
自然相手に通用するのか?
さあTommyさん、Y'sよ
今年も雪山への道が始まった。
おっかなびっくりドキドキしながら
また共に山に分け入ろうな。
流木をねぎらふ焚火はじめけり 中原道夫