猿板

遊山黒子衆SARUの記録

− 想 −

雪遊び

「こんなところに湧き水があったんだ」
自転車などでゆっくり走っていると
車では気づかない発見があったりします。
◆今年の雪のこと
 今年は短期間に大量に雪が降る
近年にない積雪量を記録し
雪遊びには面白い年だったかも知れませんが
不幸な事故も多く発生しています。
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 今年我々もスノーシューを幾度か試し
SARUの仲間と共に山に深く入ってみました。
 そして私はある不安に駆られました。
スノーシューでは雪質を感じない」

◆雪を感じること
 冬山で最も注意すべき「雪崩」など
それを事前に予測するためには
足の下の「雪の層」を知る必要があると考えます。

 それは「弱層テスト」などが基本ですが
自ら踏み込んで得る雪の「感触」も大切であり
「ズボ足」「ワカン」なら、まだ伝わりますが
スノーシュー」では困難であると感じました。

◆便利になること
 昨今のウエアーの発達や道具の軽量化
またGPSスノーシューなどの登場により
比較的気軽に入山出来るようになりました。

 便利になるほど「見えなくなるもの」もあり
それが故に「深入り」してしまう事も多いもの。
 しかしそこで自然の変化に対峙するのは
生身の人間であることには変わりはありません。

◆災い害すること
 先日なにかのラジオ番組で
長野県で山岳救助に携わっている方が仰ってました。
「今の登山者は、雪山に対する緊張感が薄く、
  気軽に入って、普通に遭難している。」


 「道具」は人を「安全・快適」に導くものであり
また雪崩や吹雪など普通の「自然現象」も
そこに人がいれば悲しい「災害」になってしまうと私は考えます。

                淡雪の 積もるつもりや 砂の上  久保田万太郎