猿板

遊山黒子衆SARUの記録

ガイド新子と極秘遊山 山菜観察

kurokoshusaru2006-05-01

 何故、今回の登山が極秘なのか?
それは、店長が書いていた山菜にあります。
国有林である当山域は、
植物の採取は基本的に禁止されており、
山菜狩りには問題があるかもしれませんね。
しかし、例えば個人の釣りは漁業にあたらないように、
公共物には、一定自由使用が認められており、
皆さんが、楽しみの範疇で行うものは、
そこまでは目くじらを立てないと思いますが・・・。
これはあくまで私の個人的な意見です。
 国有地では以上の様な見解もあるかもしれませんが、
里の民有地では、
地元の人が利用している山菜を、
町から来た人達が採取し、
トラブルになっている事も良く聞きます。
我々含め、町の方も、
その気になれば自然のものかどうかはわかると思いますので、
十分注意が必要だと思います。
 さて、今回この山域で観察した山菜を紹介しますが、
具体的な場所は伏せておきます。
今回はどれもウコギ科の植物です。

       タラ
 これは説明の必要はないと思います。
山菜の王者ですね。
林道沿いや、伐採後など比較的日当たりの良い場所にパイオニア的に生えます。
ただ地面から下の競争に弱いようで、
周りの植生が回復してくると、いなくなってしまいます。

      コシアブラ
 タラと同じく新芽を天ぷらや酢味噌和えなどで食します。
タラと比べれば、小振りですが、味も香りもタラには負けていません。
葉っぱは「栃」に似ており、
割と日陰でも元気に育ち、植林の中などに沢山群生しています。
以前スーパーの食品売り場に、
タラと銘打ったコシアブラが売られているのを見かけました。

      ハリギリ
 タラと同じように食します。
幹にはタラより鋭利なとげがあり、
「針桐」の名前もうなずけます。
タラより緑が濃く、味も濃厚で、
私はウコギ科の中では一番の好物です。
あまり群生しているのは見かけませんが、
成長すると沢山の芽を吹き、
一本で一度に沢山収穫することが出来ます。
これは、森の中でも元気に育ち大木になります。
物部の森に幹周り5m位の大木があります。