日本人は元々「森の民」
“衣”も“住”も森から頂き
“食”の多くも森の恵でした。
◆なすび屋敷
この一風変わった名前の由来は、
ここにあった峠を行き来する
中持衆の宿屋がここにあり
吹雪の晩山女が「なすび」を売りに来た
という妖怪譚から来ています。
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かつては賑やかであった場所も
歴史の流れに道と共に埋もれてしまい
今は屋敷を支えていた石積みと
食用としていたであろカタクリに
その記憶が生きるだけになりました。
◆残花
カタクリは屋敷跡付近に群生していますが
既に花期を過ぎてしまったようで
霧の中に花達はうつむき
還るべき大地を見つめていました。
今回も残花巡礼となったようです。
これの風景も一期一会。
満開は来年に期待することにしましょう。
季節はまた巡ってきますもの(笑)
◆口福遊山
今回の和宏さんの「口福」は
山の恵を頂きました。
ウコギ科の“ハリギリ”と“コシアブラ”は
やはり“天ぷら”しかないでしょう。
“天つゆ”には“はじける大根おろし”
山猟師Kさんの“ウド”は“酢味噌和え”
“筍の煮物”に“お寿司”
筍を天ぷらにしたり、ハリギリはお吸い物にも
締めはお山で「エビ天丼」
勿論、ご飯は飯炊き男の“飯盒飯”
山の恵みに感謝
◆残花巡礼
山笑う春に
口福な山の幸を頂く我々を
森も笑って包んでくれました。
そんな和宏さんの花巡礼は
まだまだ続きますよ。
残花も良し