「ナツアカネ!」
アカトンボの一種で体長約37mm。
複眼を含めた体全体が赤く色づく。
日本各地で普通に見られる。
◆分け入る
「台風を耐えたね」
今日も静かな登り口の
気温は18℃だが息をする
強い風が気持ちよかった。
「葉っぱは出揃った」
暦はもうすぐ仲夏に入るから
また森も賑やかになるだろう。
さあ 森に帰ろうか。
◆林道のこと
「涼しいねぇ~♪」
山道がはじまる林道には
台風の風が抜け木洩れ日が揺れる。
「卯の花は終わる」
僕らの通う森は初夏の花が終わり
これから少しの間花の端境期に入る。
風が強くて撮影がぁ。。。(苦笑)
四国は梅雨入りしたと言うが
雫の森の風景もいいものだよな。
「雨には雨の一期一会やね」
◆植林のこと
廃坑跡に続く林道を別れ
植林から始まる登山道に入る。
「ウリノキはまだやね」
葉の下で慎ましく咲く花はまだ蕾。
「これはウワバミソウの雄花」
もう山菜の開花期は終わる。
樹木は枝を伸ばした範囲で根を張るが
互いの葉が触れると枝の成長止めるので
そこを見極めて間伐するのが植林の視点。
◆二次林のこと
山道は自然休養林として
整備されて後風や鳥が種を運んだ
草木が根を張った若い森に入る。
「水が綺麗やね」
日本は年間八千億トンの
蒸留水で洗い流されている。
環境問題ってどこにあるの?
「君らも生き延びたね」
人間から見たら雨粒でも
君らから見れば巨大な驚異だろう。
まだ動かない方がいいな。
「杖塚行くろう?」
ここじゃ見えない
空を観に上がろうや。
蜻蛉やとりつきかねし草の上 芭蕉