「ミヤマシキミは花盛り」
山地に自生するミカン科の常緑小低木。
4~5月頃芳香のある白色の集合花を付け
果実は晩秋に赤熟して美しいが有毒。
◆深山に咲く
他の山でも時々見るが
ここは深山樒が多いなぁ。
ブナやアカガシと相性がよいか
よっぽど条件がいいんだろうな。
◆森の中のもう一つの森
三辻の森を通る山道には
苔むした石積が所々残っていて
人の関わりの長さを感じさせる。
「コガラが止まったで!」
まほらに近づくごとに
囀りが賑やかになってきた。
羽を膨らませて頑張っちゅうね。
囀りに導かれる様に
この森のまほらと感じる
稜線の窪地に降りた。
ここも深山樒が多いな。
◆かえり道
ダイナミックに変動する地球環境で
生まれた単細胞では駄目なので多細胞となり
それでも駄目だったから群となって生き延びた。
結局「利己」では駄目で「利他」が残った。
空のヒバリを見なさいとイエス様は言った。
何か正しくて何が悪いのかと人は大脳で考えるが
でもそれは善し悪しはなく自然が決めること。
お互い助け合って生き残っただけだろう。
生物の身体を作るには炭素が必要で
まず大気のCO2からCを取り出す植物だが
地球から遠い太陽エネルギーは弱く動けない
植物を助けるため微生物や動物が必要となる。
この椿も蜜を残し落花すればこそ
木に登れない野ねずみや昆虫の糧となる。
だが時に捕食され辛く悲しいこともあるが
それも調和で森は一つの命として生きている。
なので捕食されるものは
痛点を自らなくしたのか。
ないものが生き残ったか。
◆より道
「気持ちよかったぁ」
傘差しだからこそ
肌で感じるものが多くなる。
来てよかったと思うよ。
「アケビが咲きゆうで」
この秋もお猿と競争だな。
ここってアケビ増えてない?
アケボノ咲いてましたよ
「今年は早いようですね」
こんな年もありますよね。
頂きます。
椿落ちてきのふの雨をこぼしけり 蕪村