「銀竜草も出てきた」
イチヤクソウ科の腐生植物。
茎と鱗片状の葉は白色で半透明。
夏に白色の花を茎頂に単生する。
◆稜に乗る
急登を終えた近道は
工石山から延びる主稜線に乗り
笹床と共生する自然の森に入る。
銀竜草は調和の証かもな。
◆赤良木園地
「やっぱりまだやね」
tochikoがかよう深山の山桜。
高木で枝先が見づらいが
まだ冬の眠りにある様だった。
「北斜面やきね
5月になるろうねぇ」
また楽しみが増えたと言うことで。
今日は頂上はえいろう。
◆自然の森
三辻山の北斜面にある森は
自然に生えたブナと樫が並ぶ
暖温帯と冷温帯樹木の混生林。
「北は芽吹きが遅いね」
近年の研究で日本の稲作は
縄文時代からあったことは
間違いないと考えられている。
その水田などを造ることで
自然を排したが数千年掛けて
蛙や昆虫、鳥や動植物たちは
自然にいない命が里で調和した。
なので自然に人間の保護は
必要ないと私は考えている。
環境に応じた調和があるからね。
◆雲に入る
山道は雲の中に入って
小雨は霧雨に変わっていた。
「見て!
ブナが咲いちゅうで!!」
どさり咲かせたなぁ。
今年は久しぶりの豊作かな。
「熊よ待ちよりよやね」
熊とブナは森で調和していて
この山霧も大切な恵みとなる。
静かで綺麗な風景やね。
かたまりとなる山霧の芯に居り 稲村茂樹