「さっきまで
降りよったみたい」
峠は雲を集めるから
雨上がりも遅かったかもね。
◆同じ道
「この時期は
1週間十日で風景が変わる」
「バイケイソウ出たね」
ここだけにポツンと生えている。
梅に似た花を咲かすまで
また今年も通わないかんねぇ。
◆かえり道
さあ 帰ろうか。
メディアは記録的に早い
桜の開花と報道していたが
それは異常なことだろうか?
今冬はラニーニャ現象に多い
偏西風が二極化して回ったため
寒暖が激しく期間も長くなったので
年末も記録的に長い寒波に見舞われた。
なので平せば平年並みで
北極の寒気が弱かったのではない。
また100年程度の観測データで
30億年を越える地球気象が解るのかな?
膨大な数の室外機を焚いている
大都会東京の桜が早く咲いたこと。
温室の中で地球環境を考えて
人間より賢い自然が解るのかなぁ。
◆より道
「椿を観に行こや」
杣道が至る峠に
寄り道することにした。
「まだ早かったね」
まだ椿トンネルには早かったが
満開に先駆け咲いて地に落ちた
花こそ本質だと思うがどうだろう。
「あ~
お腹すいたね」
雲の切れ間に青空が覗いた。
今日は撮影に時間が掛かったが
いい時間に降りたな。
「上は風が
強くなかったですか?」
森の中は気持ちよかったですよ。
頂きます (^_^)
落椿まだ藪を出ぬ魂ひとつ 丸山海道