猿板

遊山黒子衆SARUの記録

安野尾谷ノ沢猿 前編

入道雲

 賑やかな蝉の声と共に
(私の苦手な)暑い夏がやってきました。
そして夏と言えば納涼「沢登り」!!
店長と物部川“安野尾谷”に行ってきました。
◆道具を使うこと
 沢登りは谷筋を使って頂を目指し
積極的に水に入らないものが一般的ですが
頂を目標としない我々の登り方は
水と遊ぶ「シャワークライム」スタイルです。
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 その水の道を行く登りは
整った環境を歩く「登山」と違い
滑り止め、保温、登攀用具など
身を守る装備を多く必要とします。

◆身体を使うこと
 その登りは上半身を使う事が多く
“全身運動”とも言えます。

 時には水のクッションを利用し
ボルダリング的な楽しみ方も可能で
沢登りとは身体という道具を駆使し
自然に同化する行為かもしれませんね。

◆知恵を使うこと
 沢には決まった道が無いため
自らのルートを見いだす必要がありますが
それは各自の技術、体力に応じ
巻いたり攻めたり出来る「自由さ」でもあります。

 また先の見えない谷底ですから
見えないものを観る「経験」も必要となりますが
その経験という「知恵」を身につけて行けば
次の道とステップが見えて来たりします。

◆心を使うこと
 そして最も大切な「助け合い」
どんな技術や体力も自然の前では非力です。
そんな弱者であることを自覚し
「道具」「身体」「知恵」を持ち寄り助け合う。

 有るものが無いものに手をさしのべる
「弱者保護」と「相互扶助」の心が
沢に限らず自然の中に向かう時の
「最も大切な装備」であると考えます。
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