猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さんと讃岐遊山 うどん編

匠

 讃岐と言えばくどいようですが“うどん”
今回始めてだと言う和宏さんに
「うどん求道者」天狗は燃えました。
◆うどん「ピカ一」
 丁度の麺と出汁とご主人の笑顔。
特に突き出たものはありませんが
後でじんわり“また食べたくなる”
バランスの良さSARU No.1のお店で “ジャブ”
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 しかも「かけうどん1玉」に
ドリップコーヒーが付いて200円!!
 恐るべし讃岐うどん
◆うどん「中村」
 今や全国に知られる「讃岐うどん
その引き金となった「中村」
ここを知らねば“讃岐うどん”は語れません。

 お客が引いて刻んでいた伝説の“ネギ畑”が
押し寄せるお客さんの駐車場に変わっても
そのうどんのクオリティーは変わりません。
 かけ1玉150円で“ストレート”
手打ちうどん「いなか」
 天狗が追い求め辿り付いた一つの境地。
かつての“うどん屋”の姿を今に伝える
貴重なお店「手打ちうどんいなか」は
猿板初登場にして最も深いお店となりました。

 製麺所の片隅に無造作に置かれた
テーブルと統一性のないイス。
 感じるものはクマゼミの声と
汗ばむ身体にカタカタ当たる扇風機の風。

 そして表の光が眩しい暗い製麺所に立つ
無口な主人への注文は“玉の数”だけでした。

◆昭和の味
 私の箸を止めたものは「麺」でした。
今まで経験のない歯を程よく押し返すコシ。
「うちは堅くて柔らかいから、年寄りでも大丈夫」
それぞ真似して出来ない“コシの極意”です。

 あとは「醤油の味しかしない出汁」をかけるだけ。
でもその単純な行為が
この店にある全ての「無愛想さ」を
懐かしい「昭和の味」に変える。

 ここにあるものは“文化”と言えるものですが
この店が生き続け、今に残る「味わい」を
伝える文才を私が持たない事は大変残念です。
 でもこの「心」を感じもらうためには
やはり来て頂くしかないと思いました。
 かけ2玉250円で “ノックアウト”